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「四十九日の間、結愛とずっと一緒に寝ていた」祖父が語った娘と孫への思い【目黒5歳児虐待死裁判・証人尋問2】

9/13(金) 15:19配信

ハフポスト日本版

東京都目黒区のアパートで2018年3月、当時5歳だった船戸結愛(ゆあ)ちゃんが亡くなった。 

結愛ちゃんが両親から虐待を受けて死亡したとされるこの事件で、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の優里被告(27)の公判が開かれている。

4日目となる9月6日の公判では、被告人質問が行われた後、証人として呼ばれた精神科医が、DVと虐待の関連性について説明した。

証拠採用のやり取りを経て、裁判長らは優里被告の父親で、結愛ちゃんの祖父でもあった男性の到着を待っていた。

数分間静かになっていた法廷に、背の高い、日に焼けた肌の年配の男性が入ってきた。裁判長が住所と氏名を確認し、証人尋問が始まった。

「何で妻が泣きよるんやろう」警視庁からの突然の電話

結愛ちゃんの祖父は、起立したまま宣誓書を読み上げると、裁判長に促されて証言台の席に座った。手は軽く拳を握って、背筋を伸ばしていた。

「それでは弁護人から」の合図に従って、弁護人が質問を始めた。まず、結愛ちゃんが亡くなった日のことから、記憶を遡った。

祖父は明瞭な声で、少し讃岐弁のイントネーションが混じりながら、受け答えをしていった。

(弁護人)ーーはい。優里さんのお父さんということで。今回のこと、結愛さんが亡くなったということを、誰からどのようにお聞きになりましたか。

証人は、「はい」と言い起立して発言しようとしたところを、裁判長に「座ったままでいいです」と言われ、再び腰を下ろして話し始めた。

(祖父)3月2日だと思いますけれど、警視庁のほうから「結愛が亡くなった」という……一報をいただき、妻が電話を取ったんですけれども、私は「なんで妻は泣きよるんやろう?」と思って言い寄ったら、「結愛が亡くなった」と。

それですぐに、身支度をして上京しました。

それで、碑文…碑文谷警察署のほうにお伺いしました。

ーーどういう状況で亡くなったかということは、もうその時に警視庁の方からは聞きましたか。

はい。あの、詳しいことはあれですけれども、概略は、こういう状態で、虐待というかそういうもので「結愛さんがお亡くなりになりました」と。



ーーそれを聞いてどういうお気持ちになりましたか。

あの最初、その内容を聞いたときにですね。真実というか、それは本当のことなのか、ものすごい疑念が湧いてきて、ほんまに結愛が死んだんか、虐待で命を落としたのかっていう、もう頭の中が錯乱状態で……。

2日、碑文谷署に事件関係のことで任意で事情聴取を何時間も受けました。それで、ああそうだったのかっていうのがようやく頭の中で整理できたと思います。

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最終更新:9/13(金) 15:19
ハフポスト日本版

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