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法務部「ユン総長排除した捜査チーム」構成の提案に波紋

9/13(金) 6:38配信

ハンギョレ新聞

「これがチョ・グクの検察改革なのか」と反発 法務部「チョ長官は知らなかったこと」釈明も 同じ日に高位幹部2人が最高検察庁に電話 「法務部レベルの事前議論実行」疑い 権力機関の間の電話通話を外部公開 「追加干渉阻止」検察の反撃との評価も

 法務部が、ユン・ソクヨル検察総長の指揮を受けないチョ・グク法務部長官一家の特別捜査チームの構成を、検察の高位幹部に提案したというニュースが流れ、波紋が広がっている。法務部は「チョ長官と無関係な一部の幹部の軽率なアイデアだった」と火消しに乗り出したが、検察内外では「捜査チームの交替に言及したこと自体が捜査に対する圧力」などの厳しい反応が少なくない。特に法務部と最高検察庁(大検察庁)間の通話など外部に知られにくい事実が公開されたことは、法務部の追加干渉を防ごうとする「検察の反撃」だという評価が出ている。

■ 法務部はなぜ?
 法務部は、チョ長官が就任した9日に高位幹部二人が最高検察庁の幹部二人に電話で「提案」した事実は認めている。公正な捜査のために「総長報告を排除した別の特別捜査チームの構成」はどうかと控え目に意向の打診をしたということだ。一部では「最高検察庁への報告を排除したソウル中央地検の捜査」を提案したという話もある。いずれにしても「ユン総長-最高検察庁反腐敗部長(ハン・ドンフン)-ソウル中央地検3次長(ソン・ギョンホ)」に繋がる今の捜査ラインの排除を意味する。

 このような提案の背景には、先月27日にチョ長官への捜査を電撃的に決定したユン総長と、捜査の主軸である「ユン・ソクヨル師団」に対する強い不信が存在している。法務部幹部は、チョ長官が自分の事件に直接関与できない特殊な状況を考慮して、ユン総長の「建議」を受け入れる形式で、捜査チームを変えるつもりだったものと見られる。しかし、法務部の提案は、ユン総長の断固たる拒否により失敗に終わった。検察が捜査を進める途中で捜査チームを入れ替えるケースはあるが、検察総長を捜査ライン上から排除した事例は見つけるのが難しい。一部では2018年に設置された「江原ランド特別捜査団」を類似の事例に挙げる。しかし、具体的な事実関係を見ると、直接の比較は難しい。江原ランド捜査団は、先立って進められた検察捜査が不十分だったという批判のために構成され、捜査チームが自身の結論を出すまで、検察総長に対する報告を排除した。これは当時のムン・ムイル総長と捜査対象であるクォン・ソンドン自由韓国党議員が、過去にソウル地検特捜部の先輩と後輩の関係にあり非常に近く、そのため不十分な捜査が行われたという批判を意識して下された異例の決定だった。

■チョ・グク「報道を見て知った」
 チョ長官は11日朝、記者団に会い「私も報道を見て知った」として「敏感な時期であるだけに、皆が言動に気を付けなければならないようだ」と語った。法務部側も必死に「チョ長官は知らなかったことだ」と話した。電話をかけた高位幹部が現在の困惑した状況を解消しようと「各自が自分で判断して」行なったことであるということだ。ある法務部関係者は「チョ長官だけが悔しい状況になった」として「(そのような提案をした)当人たちが、各自軽率な行動を反省している」と述べた。

 反論もある。法務部の高位幹部二人が「同日同時に」動いたということは、法務部レベルの事前の議論を実行に移したということではないかとの疑いである。法務部に勤めていた検察関係者は「特別捜査チームの構成は、法務部長官の決裁を要する検事人事」であり「議論は皆で行い『重荷』は二人が分担したということではないかとの疑いを持っている」と話した。

■緊張の中、対峙
 「チョ・グク法務部」を見る検察の視線は冷ややかだ。ある検察幹部は「これがチョ・グク長官が行うという検察改革なのか」と反問した。検察高位幹部出身の弁護士は「チョ長官が知ろうが知るまいが、長官と総長を対立させる生半可な行動だ。当事者を問責するべき」と指摘した。

 提案の事実が公開され、検察はとりあえず世論の「保護膜」を得た。一方、チョ長官と法務部の立地はいっそう狭くなった。しかし、チョ長官が人事権を盾に「追加行動」に出る可能性は残っている。検事長を務めた弁護士は「検事の過去の履歴を問題視するなど、何らかの名分を捜し出して、現在の捜査ラインを入れ替える可能性は変わっていない」と述べた。

カン・ヒチョル先任記者 (お問い合わせ (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:9/13(金) 6:38
ハンギョレ新聞

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