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「風呂に入れない」「親の安否確認できない」…停電長期化、役場も不休で対応

9/13(金) 16:59配信

読売新聞オンライン

 台風15号の影響による千葉県の大規模停電は、13日で発生から5日目の朝を迎えた。停電軒数は20万軒近くに上り、依然として広い地域で停電や断水が続いており、各自治体では職員が、住民からの問い合わせや復旧への対応に追われている。

 「水が来なくて、風呂に入れない」「いつ停電は復旧するの」「電話がつながりにくく、親の安否確認ができない」――。

 千葉県の北東部、成田空港の東側にある多古町は、13日午前も町内の大半が停電と断水状態だ。役場は通電しているが、電話がつながるようになった12日午後以降、住民らからの問い合わせが数百件に上っている。ポロシャツ姿や防災服の職員約130人が、不休で対応にあたる。

 町によると、町内約6000世帯のうち、13日朝の時点で4200世帯が停電し、断水は4500世帯に及ぶ。役場の別棟では職員や自衛隊員らが住民に配る非常用飲料水などを準備していた。佐藤正樹総務課長は、「これほど長い停電は経験がない。町民に不安を与えないような現場対応に努めている」と話した。

 町内では、台風による死傷者こそ出なかったが、トイレや空調設備などが使えないことによる町民の体調悪化が懸念される。所一重町長は「職員も一丸となってあたっている。町民が体調を崩すようなことがないよう乗り切っていきたい」と語った。

 県南部の南房総市の災害対策本部では13日早朝から、市内の電力復旧へ向けて、市職員と東京電力スタッフらが情報交換をするなど対応に追われた。山間部や海沿いに集落がある同市では、倒木などで供給網が寸断されているとみられ、復旧に時間がかかっている。

 市本庁舎は12日に電力が回復したものの、市内のほぼ全域で停電が続き、固定電話や携帯電話での通話も依然として困難な状況だ。市には「災害ゴミはどこへ持って行けばよいか」「ブルーシートはどこで配っているか」といった問い合わせや、「風呂に入りたい」などの要望が寄せられている。

 対策本部は、市役所駐車場に災害ゴミの受け入れ場所を設けた。市東部の和田地域福祉センターでは13日、無料入浴サービスを開始。南部の白浜コミュニティセンターでも自衛隊が仮設風呂を設置して、同日午後7時から入浴サービスを始める予定だ。

 嶋田守副市長は「停電や断水に苦しむ市民に寄り添いながら対応している。防災行政無線が使えない状況なので、広報車を出すなどして必要な情報を伝えるようにしている」と話した。

「台風15号による大規模停電・避難生活を乗り切るために」はこちら

最終更新:9/14(土) 20:32
読売新聞オンライン

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