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森田健作知事「県民すでに限界」…「熱中症」で死者3人

9/13(金) 21:31配信

読売新聞オンライン

 台風15号の影響による千葉県の大規模停電で、東京電力パワーグリッドは13日、都内で記者会見し、復旧には最長でさらに2週間程度かかる見通しを明らかにした。県南部で広範囲にわたって甚大な設備被害が生じている地域があるためとしている。県内では同日午後11時現在、南房総市や館山市など計約16万6000軒で停電が続いており、さらなる長期化に備えた支援が急務となった。

 発表によると、おおむねの復旧までに最長2週間程度を要するのは、南房総市と館山市、鴨川市、鋸南(きょなん)町。君津市や富津市、山武市など18市町村では最長1週間程度、千葉市や市原市など15市町では最長3日程度で復旧する見込みとしている。

 会見で金子禎則(よしのり)社長は「多くの皆さまにご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げる」と謝罪した。塩川和幸技監は「これまでに経験したことがない規模で倒木や設備損壊が発生していることが判明した」と復旧遅れの原因を説明。特に県南部については「被害状況をすべて把握できているわけではない」と述べた。東電は他の電力会社からの応援も含め、1万6000人態勢に増員して復旧を急いでいる。

 同社によると、同日午後11時現在、南房総市で約1万7600軒、館山市で約1万3600軒、市原、君津など4市でも1万軒を超える世帯で停電し被害は県南部に集中している。

 県のまとめでは、同日午後3時現在、君津市や南房総市、多古町などで計2万9147戸が断水。避難所は午後4時時点で33市町村の113か所に設置され、448人が避難している。県内では農林水産業や観光など経済にも深刻な影響が出ている。経済産業省は同日、省内に停電被害対策本部を設置した。

 千葉県の森田健作知事は「予想をはるかに超える停電期間が提示され、極めて遺憾だ。被災している県民はすでに限界を迎えており、健康状態などが非常に心配だ」とするコメントを発表した。

 千葉県は13日、停電でエアコンが使えない状態になっていた君津市の特別養護老人ホームに入所中の女性(82)が、熱中症の疑いで死亡したと発表した。大規模停電に伴う同県での熱中症の疑いによる死者は3人となった。

「台風15号による大規模停電・避難生活を乗り切るために」はこちら

最終更新:9/14(土) 12:24
読売新聞オンライン

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