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生分解性プラスチック、海洋汚染を悪化させる恐れも 英議会報告書

9/13(金) 14:33配信

CNN.co.jp

(CNN) プラスチックの代替として注目されている生分解性素材は、海洋汚染を悪化させ、環境に深刻な影響を及ぼす恐れがある――。英議会の委員会が12日に発表した報告書でそう指摘した。

プラスチック汚染を巡っては、海洋や環境に及ぼす深刻な被害を食い止めるため、プラスチックの代替として生分解性素材に注目する企業や消費者が増えている。

しかし英議会の環境・食糧・農村地域委員会がまとめた報告書によれば、こうした代替プラスチックは汚染問題を解決するどころか、環境に破壊的影響をもたらす恐れがある。

実際に、こうした代替素材を使う消費者は使用や廃棄に対して無頓着になりがちで、汚染を悪化させる原因になりかねないと報告書は指摘。「『生分解性』の素材は自然界に捨てられる可能性が高くなり、陸と海の汚染を一層悪化させる」という環境保護団体グリーン・アライアンスの言葉を紹介した。

報告書によると、生分解性素材の廃棄については消費者の間に混乱があり、リサイクルやごみのポイ捨てにも悪影響を及ぼしかねない。

さらに、そうした代替素材が「二酸化炭素の排出量増大といった環境への影響について適切に考慮されないまま」使われている実態も紹介。海洋保護団体の発言を引用し、「もし生分解性カップが海に捨てられれば、普通のプラスチックカップと同じくらい、海洋生物に大きな問題を投げかける」と指摘した。

その上で、再利用と詰め替えが可能な容器について検討するよう英政府に提言、そもそもプラスチックの食品・飲料容器の削減に向けた取り組みが不十分だと苦言を呈した。

同委員会のニール・パリッシュ委員長は、「河川や海洋のプラスチック汚染が大きな問題であることは誰もが知っている。だがプラスチックを別の素材に入れ替えることは、必ずしも最善の解決策ではない。全ての素材は環境に影響を及ぼす」と強調。「生分解性プラスチックは適切なインフラや、廃棄方法に関する消費者の理解がないまま導入されている。基本的に、代替は解決にならない。我々は使い捨て容器を減らす手段を検討する必要がある」と訴えている。

最終更新:9/13(金) 14:33
CNN.co.jp

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