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米国が近くリセッションに陥るリスク-関連指標の信号の色はまちまち

9/13(金) 10:50配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 米国が近くリセッション(景気後退)に陥るリスクが、投資家の話題をさらっているが、これに関して経済指標が発するシグナルは現時点でまちまちだ。

ブルームバーグのエコノミスト調査では、12カ月以内にリセッション入りする確率は35%と予想されている(1年前は15%)。マクロエコノミック・アドバイザーズのエコノミスト、ベン・ハーゾン氏は「現時点でリセッションが差し迫っていると示す手掛かりは見当たらない」ものの、「懸念される分野は間違いなくある」と話した。

注視すべき重要指標と、それらが現在発している信号の色(青、黄、赤)を以下に示した。

新規失業保険申請件数(青)

リセッションを巡り注目度の高い指標の一つである新規失業保険申請件数はまだ悪化の兆候を示していない。12日に発表された最新統計によると、先週は4月以来の低水準。ただこの指標は急増する前に横ばい状態となることが多く、今はその段階にあるのかもしれない。

個人消費(青)

個人消費は米経済全体の3分の2余りを占め、消費者が景気拡大の原動力であることを直近四半期の実質国内総生産(GDP)統計は浮き彫りにした。現時点では順調のようだが、13日発表予定の8月の小売売上高は伸び鈍化が予想される。

与信状況(青)

ブルームバーグ米金融状況指数は、今も緩和的な状況が続いていることを示している。

週平均労働時間(青)

この指標は7月、製造業で2011年以来の低水準となり、全体でも減少。8月は全体、製造業ともに回復が見られた。労働時間の持続的な減少はレイオフが近いことを示唆する。

住宅市場(黄)

住宅は先行指標の性質を持つ。18年の早い時期から住宅販売は停滞し、一戸建て住宅の建設許可件数は低迷している。ただ、手頃な物件の不足などの要因から、同セクターの経済全体への影響は読みにくくなっている。

国債イールドカーブ(黄-赤)

短期債利回りが長期債利回りを上回る、いわゆる逆イールド現象は厄介だ。米3カ月物と10年物国債の利回り格差はここ4カ月、大半の期間において逆転。この現象は過去7回のリセッションの前にも見られていた。

製造業(黄-赤)

米供給管理協会(ISM)が発表した8月の製造業総合景況指数は低下し、2016年以来初めて活動縮小を示した。

企業の利益率(黄-赤)

ソシエテ・ジェネラルの米国担当チーフエコノミスト、スティーブン・ギャラハー氏は、企業の利益率が「縮小傾向にある」と指摘。以下に示した関連指標は、前回リセッションからの回復時以来となる水準に低下している。

原題:U.S. Recession Indicators Are Flashing Initial Warning Signs (1)(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

Reade Pickert

最終更新:9/13(金) 10:50
Bloomberg

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