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6月に誤判定失格の金井まるみ、女子100障害予選トップ通過「五輪狙いたい」

9/14(土) 6:14配信

スポーツ報知

 陸上の日本学生対校選手権第2日は13日、女子100メートル障害予選が行われ、6月の日本選手権で不正スタートの誤判定を受けた金井まるみ(22)=青学大=が全体2位となる13秒63(追い風0・3メートル)の2組1着で14日の準決勝に進んだ。男子走り幅跳び決勝では、ともに19年ドーハ世界陸上代表の津波響樹(21)=東洋大=が8メートル08で2大会ぶりに優勝。橋岡優輝(20)=日大=は7メートル94で2位だった。男子棒高跳び決勝は、同じく世陸代表の江島雅紀(20)=同=が5メートル50で初優勝した。

 しなやかな脚の運びで、流れるようにハードルをさばいた。前回大会準Vの金井は全体2位の好記録で予選2組を首位通過。「自分の走りをするのが一番だし、その確認はできたと思う。調子はいいと思うので、明日(準決勝)も上げていきたい」と充実感がにじんだ。

 6月の日本選手権予選で、誤判定によりフライング失格。まさかの形で年に一度の日本一への道が閉ざされても、謙虚だった。「体が動いた感じはあった。悔しいけど、まだまだなので、次はいいスタートを決めたい」と切り替えた。7月は2試合に出場。先月28日に日本陸連が失格を取り消したが「失格がなくなったのは良かったけど、そこまで気にしていない」と今大会での大学日本一へ集中した。

 陸連が大会2か月後にミスを公表したのは、最大限の誠意にほかならない。風間明事務局長は「選手も人生を懸けている。本人の名誉回復のためにも、結果を訂正して公表したい思いがあった」と明かす。大会後の競技運営委員会で誤判定が検証された後、青学大側とやりとりを重ねて公表に至った。「審判のやり方を含めて反省しないといけない」と風間局長は強調した。

 現在4年生の金井は、卒業後も競技継続を希望。今大会で初Vを飾れば進路の上でもアピールになる。「就活、って感じです。自分の走りにこだわり、記録や結果を残せるように頑張りたい」と声を弾ませた。今月1日には、寺田明日香が19年ぶり日本新(12秒97)。金井は「五輪に向けて盛り上がってきている。自分もその中に入って狙いたい」と、つぶらな瞳に力を宿らせた。(細野 友司)

 ◆金井の誤判定問題 6月28日に行われた日本選手権(福岡)予選3組で、第7レーンの金井はスターター・リコーラーの目視判定でフライングにより失格とされた。しかし、日本選手権はブロックの足を置く部分の圧力変化で不正スタートを検出するシステム(S・I・S=国際陸連承認)を採用。S・I・Sによれば、金井はスタート動作開始前の微動(腰の上げ下げ)で不正スタートには当たらない、という判定だった。本来はS・I・Sの判定を最優先すべきところ、目視を優先したのが誤り。日本陸連は失格を取り消し、公式記録も「審判長の誤判定により出走できず」とした。

 ◆金井 まるみ(かない・まるみ)1997年6月6日、横浜市生まれ。22歳。岩崎中1年から競技を始め、中学3年時の全日本中学選手権8位。横浜市立南高では、3年時に高校総体5位。16年に青学大へ進み、3年時の18年日本学生対校選手権2位。162センチ、52キロ。

最終更新:9/15(日) 19:19
スポーツ報知

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