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『三國志14』体験版“プレイデータ収集版”出展 越後谷プロデューサーに注目ポイントを直撃!【TGS2019】

9/14(土) 8:02配信

ファミ通.com

 2019年9月12日~15日、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2019(12日、13日はビジネスデイ)。同会場のコーエーテクモブースでは、2020年1月16日に発売が決定した『三國志14』の体験版“プレイデータ収集版”が試遊出展されている。

 本稿では、ゲームショウ開催後に内政要素を追加して配信されることが決まっている、この“プレイデータ収集版”の見どころとともに、『三國志14』についてプロデューサーの越後谷和広氏にインタビューを行った。






“プレイデータ収集版”で集めたデータはAI強化に



――前作から大きな変化があった『三國志14』ですが、発表後のファンの方々の反応はいかがでしょうか?



越後屋 シリーズファンの方々からは、過去作と比較して「変わった」というよりは「『三國志IX』や『三國志11』に似ているよね」という反応が多い印象です。土地の奪い合いという“色塗り”のシステムにも、悪い印象は持たれていないかなと。むしろ「よくわからないからプレイして確かめてみたい」とか「どうなるのか続報で見てみたい」と言っていただけているようです。ゲームショウ初日(9月12日)にも生配信でステージでの実機プレイを流したのですが、そこで興味を持ったという方も少なからず見受けられました。



――そういった反応は予想していたものだったのでしょうか?



越後屋 ネガティブな反応があるとすれば、これまでシリーズが武将プレイの流れで来ていたところをまた君主プレイに戻したことで、「やっぱり全武将プレイがよかった」という声が挙がるかもしれないとは思っていました。そんな中、君主プレイで人気を博した『三國志IX』や『三國志11』が好きだったというファンの方からすごく期待していただいていて、それは予想以上の反応だったかなと。



――そしてこの東京ゲームショウ2019で、ついにユーザーが直接プレイできることになったわけなのですが、今回の体験版はどういった内容になっているのでしょうか?



越後屋 “プレイデータ収集版”と銘打って出展させていただいています。戦闘に特化した体験版となっており、ユーザーの皆さんには戦闘を遊んで楽しんでいただくいっぽうで、その名前の通り皆さんのプレイ内容のデータを収集しています。収集したデータは製品版のAIの強化にあてさせていただきます。



――“AI”! パワーワードが出てきましたね。AIの強化とは、具体的にどんなことをしているのでしょうか。



越後屋 基本的には、皆さんのプレイによって生じたさまざまなケース、状況をインプットしています。“どう行動するか”ではなく、プレイヤーがどんな行動を取るのだろうかという“予測”の材料を集めているということですね。AIも完璧ではないため、予想していなかった状況に直面するとおかしな行動をとってしまうことがあるんです。まずは“バカ”と言われないAIを目指しています。ゲーム中、急に敵が不自然な行動を取りだしたら興ざめですよね? そういった事態を防ぐために、実際にゲームを遊んでくださるユーザーのデータを取れる機会というのは貴重なんです。ですから、ひとりでも多くの方にプレイしていただけるとすごくありがたいです。





――試遊を楽しみつつ、それが開発の役にも立っているということですね。



越後屋 それだけでなく、試遊台にはそれぞれ近くにスタッフを常駐させています。今回の試遊で初めて『三國志』をプレイするという方もいらっしゃると思うのですが、そういった方々に動かしかたなどサポートしつつ、操作感やユーザーインターフェースなどに改善点はないか、というところもチェックしています。そのあたりは人間でないとわからない部分ですからね。



――ちなみに、ステージイベントで披露されたプレイもデータ収集の対象になっているんですか?



越後屋 ステージでは予想以上にボコボコにされてしまいましたが、あれもデータの一部として役立てることになります。会社からは「そんなに難しくする必要はないのではないか」と言われたりもしましたが、シリーズファンの方々にとってはそのくらい歯応えがあるほうが喜ばれたりもしますし(笑)。あとは今回のバランスでどのくらいの人が勝利できるのか、というデータを集めて全体の難易度の調整に役立てようと思っています。



――この“プレイデータ収集版”は、内政も楽しめる形にして新たに配信予定とのことですが、そちらでも同様にデータを収集する仕組みになっているのでしょうか?



越後屋 理想としてはオンラインで自動的にデータを収集する形を思い描いていたのですが、技術的に難しいということで、データ収集はプレイヤーの皆さんにアンケートを答えてもらいつつデータを送ってもらう、という形を取ることにしました。皆さんのお力が必要になるのですが、先にもお話ししたようにとても貴重なサンプルとなるので、ご協力いただけるとうれしいです。もちろん、体験版として配布するものなので、皆さんにはまずは『三國志14』がどんなゲームなのか楽しんでいただきつつ、よろしければアンケートなども……と思っています。



――ステージで発売日が2020年1月16日と発表されましたが、“プレイデータ収集版”で集めたデータはどの程度、いつごろまでのものが反映できるのでしょうか?



越後屋 データ収集に関しては、ゲームが発売されてからもずっと続けていく予定です。AIの強化は製品版のパッケージを作り終わったらお終い、というのではなく、発売後も続けてどんどん賢くしていきたいなと考えているんです。ゲームショウで収集したデータは製品版に反映させるつもりですが、配信した“プレイデータ収集版”で送っていただいたデータも順次反映させていきます。そうして成長していくAIとともにゲームもずっと楽しんでいただければ。


質だけではなく量も必要とされる武将集め



――ゲームの進行に合わせて飽きずにプレイできるようにシステムを変化させているとのことですが、具体的にどのような形になっているのでしょうか?



越後屋 詳細については続報でお伝えする予定ですが、本作では都市をある程度の数手中に収めると“爵位”を授かることになります。爵位が上がると実行できるコマンドが増え、より大規模な行動も行えるようになるんです。“出征”コマンドがそのひとつで、大規模な方面軍を組織して、目標となる地域の平定を全部おまかせするというものです。序盤だと、自分で軍のひとつひとつに指示を出して色塗りをさせていったりするのですが、そういった細々とした指示も軍団長にまかせてしまえるので、プレイヤーは大まかな方針だけ指示して、あとは自分のやりたいことに集中すればいい、というプレイスタイルが実現可能になっています。



――勢力が大きくなると、同時に3つ、4つと戦線ができてきたりして、それにいちいち指示を出すのはたいへんですしね。委任できるのはありがたいです。



越後屋 もちろん、失敗することもあるのでそこはよく考えてまかせるようにしてくださいね。そのうえで選択肢のひとつとして、戦闘はすべて出征でまかせてしまって、プレイヤーは進行ボタンを押して観ているだけ……という優雅なプレイも可能です。なお、出征の主目的や、軍の配置などは最初に決められるようになっています。



――今回新たに“施政”という要素が明らかになりました。5つの部門に武将を配置して、それぞれが持っている“政策”を発動させて勢力全体にさまざまなプラスをもたらす、というものですが、これはどうやって活用すればいいのでしょうか?



越後屋 施政でもっとも重要なのは、配置する“人材”です。人がいなければどれだけ立派な施政という箱があってもあまり役に立たないので。たとえば、施政で内政を強化しようと思ったら、該当する政策を持ついい内政官が必要になります。その代わり、各分野で活躍できる人材を揃えさえすればかなりのメリットを享受できるんです。





――人材豊富な曹操軍などはともかく、そうでない勢力はどうすればいいのでしょうか。



越後屋 自勢力に欠けている人材を埋めるために、探索をしたり他の勢力から引き抜いたりすることになります。



――引き抜きもできるようになっているんですね。



越後屋 とにかく人はあらゆる行動で必要になってきます。そもそも本作では人材に関しては“質”だけでなく“量”も求められるようなシステムになっていて、武将の頭数が足りないと、戦線が維持できなくなるんです。



――こちらから戦闘を仕掛けているあいだにほかの勢力に攻められてしまったり、収入を得るための土地を確保するための軍が編成できなかったりする、ということですね。



越後屋 そうです。各分野で中核となる武将を加えつつ、そのうえでさまざまな行動を起こせるように頭数も揃えていくことが、勢力拡大のための第一歩だと言えます。そういう意味で、“プレイデータ収集版”の曹操は質、量ともに備えた理想的な陣営だと言えます。ただ、彼の場合周囲が敵に囲まれていて環境が最悪なんですけどね(笑)。



――“プレイデータ収集版”の曹操はシナリオ的にいちばんきびしい状態ですよね。ちなみに、シナリオは今回いくつ収録されているのでしょうか?



越後屋 7つです。これに関しては、いずれもおなじみのシナリオになっているのでシリーズファンの方はシチュエーションが想像しやすいと思います。



――シナリオのほかに、チュートリアルモードみたいなものはあるのでしょうか?



越後屋 形としてはシンプルなものになっていますが、用意しています。



――冒頭でも本作に期待しているファンが多いという話をされていましたが、『三國志シリーズ』公式Twitterでも追加武将の名前当てでファンが鋭い考察を応酬していたりして、盛り上がりを見せていますよね。



越後屋 これはそこにいる広報スタッフが発案した企画なのですが、思いのほか盛り上がってくれていて、本作のディレクターもファンの皆さんの考察を毎回楽しみにしているんですよ。追加武将もマニアックだし、考察もかなりのものなのでお互いのマニアぶりを競っているようでわれわれも楽しんでいます。こういったものを始め、ファンの皆さんと交流できる機会はもっと増やしていきたいですね。





――最後に、これから“プレイデータ収集版”に挑むファンの皆さんへアドバイスとともにメッセージをお願いします。



越後屋 まず、兵はケチること(笑)。数は限られているので、つねに有事に備えてある程度の兵力は残しておくことが重要です。それだけでなく、たくさん兵を動かすと兵糧があっという間になくなります。“プレイデータ収集版”は10分しかプレイしないのであまり感じないと思うのですが、全兵力を出すと兵糧はすぐ枯渇してしまいます。そこで、内政をやろうということになるのですが、まずは出兵は最低兵力で、ということを覚えておいてください。あとは、各武将に行動を命じるときその武将がどんな行動を取るだろうか、さらに相手はどう動くのだろうか、というAIとの読み合いを楽しんでいただきたいですね。“プレイデータ収集版”で初見で呂布を倒せるという人はなかなかいないと思うのですが、そんな私の予想を裏切ってくれるユーザーさんが出てきてくれることを期待しています。もし呂布を倒せたら、Twitterなどにアップしてアピールしてくださいね!

最終更新:9/14(土) 8:02
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