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<楽天Eデータ>1点をもぎ取る姿勢に課題/盗塁の少なさ勝敗左右

9/14(土) 9:32配信

河北新報

 東北楽天の残り試合は11。2年ぶりのクライマックスシリーズ出場を懸けた負けられない戦いは続く。データから分かったチームの伸びしろは機動力。1点をもぎ取る姿勢は来季への課題にもなりそうだ。

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 「少ないですね」。平石監督は苦々しく語った。今季のチーム盗塁数41は、リーグ最少=表1=。同じく最も少なかった昨季の69を下回りそうな状況だ。

 今季は田中がけがで離脱したり、オコエが不振で2軍で調整したりと「いだてん」の不在が響いた。加えて、指揮官は「ベンチからは盗塁をできたらしてもいいというサインを出しているが、選手自身がヒデ(浅村)、JB(ブラッシュ)の前にアウトになってはいけないと自重してしまった背景もある」と分析する。

 盗塁の少なさはさまざまな悪影響を及ぼす。東北楽天は二塁打数が少なくないにもかかわらず、走者が二塁のみにいる場面の打席数がリーグ唯一の300台と最少。一方、一塁のみは最多。盗塁で好機を広げられないばかりか、リーグ最多併殺の要因になっている。

 対照的に、効率のいい攻撃をしているのがソフトバンクだ。二塁打数はリーグ最少ながら、盗塁が多いため、二塁のみに走者がいる打席が多い。一塁のみは少なく併殺のリスクも減っている=表2=。犠打成功率も東北楽天より高い。

 東北楽天は今季1点差の試合をことごとく落としている=表3=。勝負どころでの機動力の差も勝敗に影響しているとみられる。

 残り試合が少ない中で走力を劇的に高めることは難しいが、期待したいのがチーム最多の10盗塁を記録する新人辰己だ。

 笘篠外野守備走塁コーチは「バッテリーの駆け引きなど学ぶことはまだまだ多いが、塁まで蛇行せず、一直線に走る技術はついてきた」と語る。ルーキーは「盗塁は勇気がいるが、勝利のために積極的な姿勢を心掛けたい」と意気込む。

 投手陣は安定しているだけに、足を絡めた攻撃で1点でも多く取れれば勝機は巡ってくる。(狭間優作)

最終更新:9/14(土) 9:55
河北新報

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