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野辺地温泉、40年の歴史に幕/利用客減、設備老朽化で/「とても残念」利用客から惜しむ声

9/14(土) 8:55配信

Web東奥

 40年近くにわたり地域住民に親しまれてきた青森県野辺地町枇杷野の「野辺地温泉ランド」が、設備の老朽化を理由に11月20日で営業を終えることになった。町内では少なくなった公衆浴場がまた一つ姿を消すことに、利用客からは「とても残念」との声が上がっている。

 同温泉は1981年のオープン。通常の浴槽やサウナなどに加え、滑り台付きのプールのあるユニークな浴場として人気だった。温泉の基準を満たす地下水を加熱して提供しており、2008年から青森市出身の坪内勝伸さん(68)、すみえさん(65)夫妻が経営を引き継ぎ営業してきた。

 しかし、人口減少に伴い利用客が減少。ボイラーやろ過装置で水漏れが見つかるなど、設備の老朽化も著しかった。加えて重油価格の高止まりもあり、継続を断念したという。

 「まだ続けたいという気持ちは強いが、採算ぎりぎりの状況。冬は光熱費が3倍もかかるので、その前に終了することにした」と勝伸さんは説明する。

 同町では8月に「若葉温泉」が半世紀の歴史に幕を閉じており、憩いの場が相次いで消えることになる。

 長年の利用客である町老人クラブ連合会長の長濱竹美さん(75)は「野辺地温泉はお湯が豊富で入ると体が休まる。ほかの人とのだんらんも楽しみなのに」と残念がる。その上で「お年寄りや1人暮らしの方が非常に困る状況になる。営業継続のため(経営に)手を挙げる人が出てくれれば」と願う。

 野辺地温泉ランドの営業時間は午後0時半~同9時で、第1.3木曜日が定休日。勝伸さんは「利用客から『行く所が無くなる』と言われるので、本当に後ろ髪を引かれる思い。野辺地の人は温かく、いっぱい助けてもらった。感謝したい」と話している。

最終更新:9/14(土) 8:55
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