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絶望的な状況を乗り越えNBA優勝を果たしたショーン・リビングストン、引退を表明

9/14(土) 12:35配信

バスケット・カウント

「置かれた状況によって人生が決まってしまうわけではない」

写真=Getty Images



2004年のドラフト全体4位でクリッパーズから指名されたショーン・リビングストンが、現役引退を表明した。

キャリア序盤に左膝の前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靱帯を断裂するという重傷を負いながらも復帰をあきらめず、2014年からはウォリアーズに欠かせない名脇役として黄金期を支え、2015年、17年、18年の3度の優勝に貢献。今年のオフにウォリアーズから解雇された後には古巣クリッパーズに復帰するという噂があったものの、彼はコートを離れる決断を下した。

Instagramに本人が投稿したメッセージは、以下の通り。

「NBAでの15年は、うれしくもあり、悲しくもあり、運にも恵まれ、感謝している気持ちが入り混じっているよ。自分の夢を達成するために注いできた気持ちを言葉で表すのはすごく難しいことだけど、僕は本来この場にいるべき人間ではなかったと思う。逆境を乗り越えた人なら、自分自身を鼓舞して苦しい戦いに挑むメンタル、心理的な苦悩を分かってもらえるだろう。ましてや、周りに影響を与えることなんてできやしない」

「だけどあのケガのおかげで、僕は自分を見いだすチャンスをもらえた。そして自分自身と世界に、置かれた状況によって人生が決まってしまうわけではないことを証明する機会をもらえたからね。リーグで過ごした時間で僕が何よりも誇りに思うのは、自分のメンタルの強さや信じる気持ちが試され、それに耐えてやり抜けたことだ」

「父は『高みを目指せ』と、祖父は『人生にはバスケットボールより大事なものがある』と教えてくれた。自分の子供のように育ててくれた叔父には本当に感謝しているよ。そして妻と子供たちには、未来は過去よりも明るいということを伝えたい。家族の存在がなかったら、僕はここまでやり抜くことができなかったんだから」

「これまで一緒にやってきたチームメート、コーチ、トレーナー、スタッフのみんなへ。僕が歩んできた道のりは、経験の積み重ねであり、みんなに助けてもらってここまで来れたんだ。本当に感謝している。そして僕に力を与えてくれたファンのみんなにも御礼を言いたい。僕たちが人に与えられる最高のギフトは、周りのために力を尽くすことだから。本当にありがとう」

彼は絶望的な状況を乗り越えてカムバックを果たし、NBA優勝という目標を達成した。試合に向けた準備を淡々とこなし続け、チームのために力を尽くした彼の姿勢は、一緒にプレーした仲間、球団関係者、ファンに大きな力を与えただろう。

NBA史に残る復活劇はここで終わっても、リビングストンの歩みと功績は、これからも語り継がれていく。

バスケット・カウント

最終更新:9/14(土) 12:35
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