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魅せる~桐のブックケース

9/14(土) 10:33配信

山形新聞

 山形市伝統的工芸品の桐(きり)箱で作った完全オーダーメードのブックケース「本の正倉院」の販売が13日、同市の大沼山形本店で始まった。山形桐箱製造の「よしだ」(吉田長芳社長)が希少本や豪華本の所有者向けに受注生産し、桐の調湿・防虫効果により大切な本を傷や紫外線から守る。価格は1万2千円から。

 桐箱は軽く、防虫効果、調湿効果に優れ、湿気や紫外線、虫に弱い本の保存に適する。「本の正倉院」はよしだの高い技術力を基に生まれ、ふたは着脱が容易ながら高気密。桐特有の柔らかさや手触りの良さも売りだ。木目の美しさと木の質感、滑らかな曲線は「魅せる保管」を意識した。

 本の縦、横、奥行きの長さの合計で価格が決まり、税抜きで40センチまで1万2千円、41~60センチ1万6千円、61~100センチ2万円、101センチ以上は要相談。注文から受け取りまで3週間ほどかかる。県内や首都圏の書店での取り扱いとインターネット通信販売を見込む。レコードやスニーカー、デニムを保管する第2、3弾のシリーズ化も見据える。

 市売上増進支援センターY―biz(ワイビズ)が両社を仲介した。よしだは1930(昭和5)年創業で伝統的木箱のほか、近年は桐製スマートフォンスピーカーなど現代に合う商品も生産している。サクランボ用やお歳暮用の桐箱を手掛けるが、シーズンオフは受注が落ちるため、季節に左右されない新商品の開発をワイビズに相談。大沼を紹介され、共同で商品化を実現した。

 吉田社長は「若者が働きたくなるものづくりを続ける」と話し、大沼の長沢光洋代表取締役は「百貨店はBtoC(企業と消費者の取引)が主だが、本の正倉院はBtoB(企業と企業の取引)。世界に売り出す」とした。注文、問い合わせは大沼山形本店7階ギャラリー023(622)7111。

最終更新:9/14(土) 10:33
山形新聞

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