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ファミマが普通の「ソース焼きそば」を“健康強化枠”に 開発の狙いとは?

9/14(土) 5:05配信

ITmedia ビジネスオンライン

 ファミリーマートが9月11日に開催した「2019年度下期商品政策説明会」。報道各社に9月以降の重点施策などを説明する場である。会場にはファミマがアピールしたい商品が並んでいたのだが、ちょっと気になることがあった。一見すると普通にコンビニに並んでいそうなソース焼きそばを解説する札に「健康」という文字が書いてあるのだ。使用する野菜の量が特別多いとも思えないこの商品が、なぜ「健康」をアピールしているのか。

【画像】ガッツリ系のようだが“健康”を意識した新商品

下期は「減塩」を強化

 ファミマは、高まる健康志向に対応するための商品を継続的に展開している。例えば、スーパー大麦入りのおむすびは、女性だけでなく40~50代の男性からも支持を得ているという。今後は、玄米や雑穀を使ったおむすびも投入し、さらに健康を意識するお客にアピールする。

 こういった“健康強化枠”に入っている商品群は幅広く存在する。例えば、通常の肉よりも低カロリーで高タンパクな大豆ミートが入ったチルド弁当を積極的に展開する。また、総菜ブランドである「お母さん食堂」では野菜を多く使用した商品を投入する。

 そんな中、特に注力するのが「減塩」だという。ファミマが独自に行った消費者調査によると、健康のために控えたい成分の1位は糖質、2位は塩分だった。また、食事の際に気を付けることとして「塩分を控える」と回答したお客が42.2%いた。冒頭で紹介したソース焼きそばは、塩分を減らしたものだったのだ。

 ただ、「塩は味に与える影響が大きい」(商品・物流・品質管理本部長の佐藤英成氏)ため、単に塩分量を減らすだけでは、お客に支持されなくなってしまう。塩分量を減らしながら味を損なわないために、ファミマでは4つの新技術を生かした手法でアプローチする。どのようなものなのだろうか。

納豆のネバネバ成分を活用

 1つ目は、食塩を天然調味料に置き換えることだ。ファミマが使っている天然調味料の食塩相当量は0グラムだが、塩味が感じられるという。

 2つ目は納豆のネバネバ成分であるポリグルタミン酸を天然調味料と組み合わせることだ。天然調味料に特有の苦みがある場合、ポリグルタミン酸を加えるとその苦みが無効化される仕組みを活用する。

 3つ目は減塩しょうゆの利用だ。40%減塩のものを通常の濃口しょうゆとブレンドして調理することで、おいしさと減塩を両立させる。

 4つ目は食材や調理方法を変えることで、塩味以外の味を際立たせることだ。例えば、だしのうまみを付与したり、香味野菜・スパイスなどを使ったりする。また、香ばしさを出したり、とろみをつけたりする手法も採用する。

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最終更新:9/14(土) 5:05
ITmedia ビジネスオンライン

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