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<いなくなれ、群青>主演・横浜流星の魅力は“多面性” 柳明菜監督が語る撮影の葛藤と挑戦

9/15(日) 9:20配信

まんたんウェブ

 俳優の横浜流星さん主演の映画「いなくなれ、群青」が9月6日から公開中だ。映画は謎だらけの島・階段島を舞台に、悲観的な主人公・七草(横浜さん)と七草の幼なじみで理想主義者の真辺由宇(飯豊さん)たちが島にまつわる謎を解き明かそうとする姿を描いた青春ファンタジーだ。同作のメガホンを取った柳監督に、撮影の葛藤や手応え、そして主演の横浜流星さんやヒロインを演じた飯豊まりえさんの魅力を語ってもらった。

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 ◇群像劇は「挑戦だった」 “原作ファン”ゆえの葛藤も…

 原作は河野裕さんの同名小説(新潮文庫nex)で、第8回「大学読書人大賞」も受賞している。映画は、ミステリアスな雰囲気の七草と凛々しい少女・真辺が奇妙な島・階段島で再会。真辺は、島から出るために、七草ら周囲を巻き込みながら島にまつわる謎を解き明かそうとする……というストーリー。

 原作を読んで「一気にファンになった」と明かす柳監督。一晩かけて読破し「どうしても撮りたい」という思いが沸き上がってきたという。「自分が目指している世界観を、より一層美しくしたような作品でした。たとえば『自分を生きる』というような内面的なテーマはもともと描きたかったんです。世界観も、言葉も、すべてが自分が描きたいものと一致していたんです」と声を弾ませる。

 だが、ファンになったがゆえの苦しみも生まれた。描きたい要素は多いが、映画には決められた「尺」がある。柳監督は「内面的な、静かな映画としても描けると思っていたので、エンターテインメントとのバランスをものすごく考えました。『ファンとしてこの要素を入れたいけど、限られた時間ではここは描けない』とか『ここをもうちょっと盛り上げないと』とか……常にふたりの自分が葛藤していました」と苦悩を明かす。

 そうした中で、表現したかったのは七草と真辺の関係性だ。「七草のある種、信仰的な真辺への思い。恋ではないけど、でも恋だし……という部分はしっかり描き切ろうと決めていたんです。その軸をブレさせずに、あとは映画的な脚色を入れていこう、と思いました」と語る。また、“群像劇”的な見せ方にもこだわった。今作は七草の親友・佐々岡、優等生の水谷、トラウマを抱えるバイオリニスト・豊川、どこか謎めいた存在の堀……と、どこか危うさを抱えたようなクラスメートたちが登場し、それぞれの内面の葛藤も描かれており、「群像劇にするのは挑戦でした。(七草と真辺の)ふたりが極端だったこともあり、たくさんの若者の葛藤を描くことが重要なのではと思ったんです」と話す。

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最終更新:9/15(日) 9:20
まんたんウェブ

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