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キャンパスから発信する「持続可能性」 米国高等教育機関の挑戦

9/14(土) 6:00配信

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世界最先端の総合的な環境問題研究機関、コロラド州立大学

このランキングの最新版で1位となったのは、ランキング開始以来、初のプラチナを獲得したコロラド州立大学だ。

世界最先端の環境学研究機関として、提供されているコースのほとんどは「持続可能性」関連。生態系科学から公共政策、代替燃料、森林保全、大気科学、土壌分析まで非常に幅広い。中には米国初となる温室効果ガスのマネジメントに関する修士コースもある。

同大学は、NASAがコロラド州と協力し開発した、雲と気体中に浮遊する微小な粒子(エアロゾル)を分析するレーダーシステム「CloudSat」のデータ処理に大きな役割を担っており、気候変動の監視と分析、そしてデータに基づいた政策決定において、専門研究機関として強い存在感を示している。

キャンパスも、太陽熱によるエアコンが使用されるなど「持続可能性」の実践を体感できるものであり、また全米留学生授業満足度で第2位になるなど、数だけでなく質も高い環境系の講義が受けられる。

産学連携でイノベーションを発信するスタンフォード大学

2位に選ばれたスタンフォード大学は、Googleをはじめとした数多くの最先端企業と提携しているイノベーティブな名門大学として知られている。

同大学が注目されているのは、なんといってもStanford Energy Systemsと名付けられた先進的なキャンパスのエコ化に関する取り組みによるところが大きい。

二酸化炭素排出量を68%、化石燃料の消費量を65%、飲料水の使用量を15%削減するというこの取り組み。日照時間の長いカリフォルニアという立地を最大限に生かし、太陽光発電企業SunPower社と協同した太陽光発電所と、キャンパス内の太陽光パネルによりクリーンエネルギーを創出している。

加えて、今後はCentral Energy Facility(CEF)というシステムにより、キャンパス内で発生する廃熱を暖房システム等に再利用し、キャンパス内の暖房の90%をまかなう予定だ。

また現在、固形廃棄物の65%をリサイクルまたは堆肥化、2020年までには75%を目指すという高い廃棄物転換率、そして、学生が主導する数多くの環境関連プロジェクトも高く評価された。

同大学の環境関連の活動を行うクラブは20を超え、コミュニティガーデンで収穫された有機野菜や果物は地元の飢餓救済団体に寄付されるなど、地域と連携した様々なプロジェクトが行われている。

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最終更新:9/14(土) 6:00
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