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菓子市場でチョコが復調へ 消費増税の影響は

9/14(土) 12:02配信

日本食糧新聞

菓子が需要期を迎えた。昨年は、酷暑に加え、相次ぐ台風上陸や台風通過後の高温など厳しい気象環境下でのシーズンインとなったが、2019年は、7月の気温が低く推移。8月は厳しい暑さとなった。だが、比較的に9月は涼しい天候となり、順調なシーズンインとなった。2017年まで5年連続で伸長した菓子市場も2018年はこれまで市場をけん引してきたチョコレートの伸びに鈍化傾向が見られるようになり、踊り場となった。2019年の菓子市場は、チョコレートが復調に転じるなど明るい話題も多い。

軽減税率導入が菓子業界に追い風?

10月に予定されている消費増税の菓子への影響は、食品は軽減税率の対象であることから、大きな影響は受けないという声が多い一方で、全体的な景況感が低下することが消費者に心理的に影響するという懸念を示す声もある。

さらに、玩具付き菓子などを扱う駄菓子では、軽減税率対象と対象外となる商品が混在し、同一売場で複数税率を避けたい小売業で駄菓子売場を見直す動きも見られたが、メーカー、菓子卸が一体となり、駄菓子売場の必要性を訴えた結果、小売業の理解を得られたようだ。

一方、軽減税率導入が菓子業界に追い風になるとの指摘もある。菓子メーカー幹部は、外食の税率が10%となることから、内食化の動きが加速することが予想され、加工食品業界に追い風になるとの見方を示す。さらに、近年菓子業界は、健康志向に対応し、特定保健用食品、機能性表示食品などを強化している。

当然、こうした商品は、食品なので、軽減税率対象となるが、医薬品は、軽減税率対象外であり、健康の維持、増進、さらに、予防という観点から、菓子食品に対し一定の追い風となることが予想される。

環境配慮型のパッケージへ

SDGsへの対応が求められる中、環境に配慮した包装への切り替えが進んでいる。ネスレ日本は、プラスチックごみの課題解決に向けた取組みを加速。世界で最も多く「キットカット」を販売する日本市場で、「キットカット」の主力製品となる大袋タイプ5品の外袋をプラスチックから紙パッケージに変更し、9月下旬出荷分から全量を切り替る。

この切り替えによって同社は年間約380トンのプラスチック削減を見込む。また、パッケージを紙に変更するのを機に、従来は廃棄されていたパッケージを使用し、日本伝統の「折り鶴」を作り、大切な人に思いを伝えるという新たなコミュニケーションを開始。

ネスレグループは“廃棄物のない未来”を目指し、グローバルで、2018年4月に「2025年までに包装材料を100%リサイクル可能あるいはリユース可能にする」というコミットメントを発表し、今回の「キットカット」のパッケージ変更はその達成に向けた最初のステップと位置付ける。

不二家は、「ホームパイ〈大人のリッチチョコ〉」の包装サイズを見直す。内容物との適正化を図り、容積率を改善。プラスチック包材使用量を18%削減した。

※日本食糧新聞の2019年9月13日号の「菓子秋需戦略特集」から一部抜粋しました。

日本食糧新聞社

最終更新:9/14(土) 12:02
日本食糧新聞

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