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真珠養殖の危機 アコヤガイ大量死の謎 三重・志摩市

9/14(土) 9:07配信

中京テレビNEWS

 真珠養殖に使う「アコヤガイ」が謎の大量死。3年前、「伊勢志摩サミット」で世界に注目され、真珠フィーバーに沸いた三重県が今、真珠養殖の危機に直面していました。いったい何が…。

 三重県志摩市の賢島。人口わずか100人の小さな島。訪れていた観光客に島の印象について聞いてみると…。

「海がきれいで“真珠が有名”」(東京から来た女性)

 賢島といえば英虞湾(あごわん)でとれた真珠が名産品となっていて、島の至る所に販売店が軒を連ねています。

 全国有数の真珠の産地としても知られている賢島ですが…。

「真珠の数が減ってしまう。影響が出ると思う。来年、再来年、大変心配ですね」
「今までにないことですね。本当に早く原因がわかれば…」(真珠販売店)

 多くの販売店から聞かれた不安の声。今“真珠”に何が起きているのでしょうか?

 取材班が訪ねたのは、賢島を囲む英虞湾の真珠養殖場。するとそこで目にしたのは…。

「こういうのが、死んじゃった貝」(真珠養殖業者)

 真珠養殖に使われる母貝の「アコヤガイ」が大量に死んでいたのです。

「少なくとも3割は死んでますね。ひどいのだと5割死んでますから。もっとひどいのもありますよ」(真珠養殖業者)

 順調に成長したアコヤガイには、貝の身がぎっしりと詰まっていて、中か真珠を取り出すことができます。

 しかし現在半分ほどのアコヤガイは、口を開けて死んでいて、中身が空っぽの状態に。

「もう来年、再来年の貝まで影響が出てきてますから。このまま休業・廃業してしまうという人も増えてくるんじゃないですか。そうなってくると真珠の生産全体にも響いてくると思います」(真珠養殖業者)

 こうした事態を受け、9月10日、女性養殖業者と意見を交わした三重県の鈴木英敬知事は。

「稚貝の7割近くが、へい死しているということで、複数年にわたり影響が出る可能性がある。大変、重く受けとめています」(三重県 鈴木英敬 知事)

 何らかの病気の可能性が指摘されているものの、いまだ原因がはっきりしないアコヤガイの大量死。今年の稚貝の死亡率は例年に比べ約5倍になっていて、県は養殖業者に対し一部の融資を優遇する措置を10月から行う方針です。

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最終更新:9/14(土) 9:07
中京テレビNEWS

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