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「宇宙の法則が乱れる!」FF界屈指の人気ラスボスが『FF5』で残した爪痕とは

9/14(土) 15:10配信

マグミクス

「一本の木」から誕生した暗黒魔導士エクスデス

 エンディングを目指すプレイヤーの前に立ちはだかる最後の敵……ラストボス。その呼びやすさから“ラスボス“と略されることが多いものの、圧倒的な強さや有無を言わさぬ存在で、ゲームにおいて最も印象深い敵と言っても過言ではありません。

【画像】現代でも大活躍!「エクスデス」と『FF5』の軌跡(8枚)

 本記事で取り上げる「エクスデス」も例外ではなく、生い立ちや発言、そしてラストバトルでの形態変化など、初登場時から現在に至るまでにいくつも爪痕を残しています。

エクスデスとは、1992年にスーパーファミコン用ソフトとして発売された『ファイナルファンタジーV』(FF5)に登場する魔道士。大仰な衣装こそ纏っていますが、中身は人間でも魔族でもなく、その正体はムーアの大森林に生える1本の木なのです。

 明確な意思を持たない木に邪悪な思念が集まってエクスデスが生まれたわけですが、ゲーム中最大の敵となるラスボスの正体に、当時のプレイヤーはたいへん驚いたのではないでしょうか。

 魔道士というだけあって、純粋な戦闘能力の高さも半端ではありません。過去に自らを封印した“暁の4戦士“の一人「ガラフ」と対峙した際は、ファイガやグラビガといった強力な魔法に加え、フレア、ホーリー、メテオなどの高位魔法も軽々と発動します。

 さらに体力が尽きてもなおガラフが立ち向かってくると、「怒りや憎しみでは私を倒せぬ!」と一蹴。結果的にこの戦いでガラフを死に至らしめ、コントローラーを握るプレイヤーに大きな絶望感を与えました。

27年経っても忘れられない、名言中の名言

 主要なパーティーメンバーを永久的に退場させただけでも衝撃的ですが、エクスデスが残したさまざまな“名言“も忘れてはいけません。

 よくネタ扱いにされる「ファファファ」といった特徴的な笑い声は序の口で、最も因縁深い宿敵「賢者ギード」(外見は亀にそっくり)に向かって言い放った「カメェェェッー!」は、その語感の力強さも相まってインパクト十分。さらに最終決戦で強大な無の力に飲み込まれた時は、「無とは一体……うごごご!!」と戸惑いの叫びをあげました。

 恐ろしい悪役に違いないのに、どこかコミカルさを感じさせる独特のワードセンスの持ち主。それがエクスデスなのです。

 ちなみに、『FF5』までのシリーズ作では、部位ごとにHPが設定されたり、各部位が異なる攻撃を仕掛けてくるラスボスはいませんでした。しかし、シリーズ初となる複数部位からなるモンスターへと進化したエクスデスは別。ラストバトルとなる「ネオエクスデス」戦では、4つに分かれた部位からそれぞれ異なる攻撃を仕掛けてきます。

 各部位は耐性や使用する特殊技も違うため、攻略難易度はプレイヤーの持ちうる知識によって大きく変動。しっかりと対策を講じれば初期レベルでもやり込み次第で勝てるゲームバランスでしたが、単なる力押しだと苦戦は免れないほどの強さを誇っていました。

 また大技「グランドクロス」の発動前に挿入されるメッセージ「宇宙の 法則が 乱れる!」は、技自体よりもキャッチーなフレーズのせいか、本作の発売から27年経った今でも時々見かける、汎用性の高い名言(?)の一つです。

 こうした「ラスボス=複数の部位を持つ」といった設定は、『ファイナルファンタジーVI』や『ファイナルファンタジーVII』を含む後年のシリーズ作品に導入されていきました。エクスデスの登場によって、シリーズ全体におけるラスボスの概念的な強さが形作られた……と見ることもできます。

 いずれにせよ、際立った言動や衝撃的な最期によってプレイヤーの脳裏に焼き付けられたエクスデスの“爪痕”は、この先も消えそうにないかもしれませんね。

龍田優貴

最終更新:9/15(日) 6:39
マグミクス

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