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宇都宮餃子VS浜松餃子~ブームを支えるマシン

9/14(土) 19:00配信

テレ東プラス

栃木県宇都宮市といえば、言わずと知れた餃子の街。駅前には餃子のビーナス像が立つ。畑の中にある古民家風の人気店、「宇都宮餃子さつき」。店内で始まったのは餃子の手作り体験だ。宇都宮餃子の特徴は、肉に対してキャベツやニラなどの野菜が多め。皮で包むのは意外と難しい。なかなかうまくいかないが、出来上がったものを店が焼いてくれる。

実際にはこの店では機械で餃子を包んでいる。皮を手動で送り込むと次々に綺麗な餃子が出来上がっていく。そのスピードは2秒におよそ1個と圧倒的な速さだ。マシンの名前は「餃子革命」(1台138万円)。忙しい時には4台がフル稼働すると言う。代表の山下登貴雄さんは「餃子を安価でお客さまに堪能してもらいたいので、この機械は必須です」と言う。だからこそ「さつき餃子」を6個260円という安さで提供できるのだ。

餃子と言えば、消費量で宇都宮とトップを争うのが静岡県浜松市。市内には80軒の専門店が軒を連ね、毎年、餃子祭りも開催されている。

そんな街で行列のできる人気店が「石松ぎょうざ」。元祖浜松餃子をうたっている。浜松餃子といえば、餃子を丸く並べ、中央にもやしを盛り付けるのが特徴。このやり方を「石松」の初代が始め、定着したと言われている。「石松餃子」は15個900円。中の餡はキャベツが多めで軽い食感。若い女性客も目立ち、いくらでも食べられるという。

この店も「餃子革命」を使っていた。20年前までは女将の大隅幸江さんが一つ一つ包んでいたと言う。しかし、店舗拡大に伴い「餃子革命」を導入した。

「人間は疲れますが、機械は頑張ってくれますからね。この機械のおかげで、出店を増やしても、技術がない人でも操作を覚えれば機械が握ってくれます」(大隅さん)

魅力は速いことだけではない。この機械で作ると、餃子の焼き面が違うと言う。皮に落ちてくる餃子の餡は、落ちる直前に表面が削られ、平らになっている。だから皮で包んだ時も、焼き面はフラットになり、焼き上がりがパリパリになるのだ。

また、餃子作りで難しいのが、ちょっと水を付けて行う皮の貼り合わせだが、この機械は画期的な方法でクリアした。包む瞬間に具材の水分を押し上げ、綺麗に貼り合わせる。

餃子の東西横綱を支えるこのマシンを作ったのが、浜松にある東亜工業だ。創業56年で従業員は43人。餃子の機械だけを作り続けている町工場だ。

工場内には長さ4メートルの長いマシンも。1時間に1万個の餃子を製造する全自動の餃子製造機「TX-16」だ。東亜工業は餃子専門店、ラーメンチェーン、冷凍食品会社などと取引。国内シェアは60%にのぼる。「餃子革命」は累計6300台が売れたという。

「うちの機械はオーダーメード。受注生産です。」と言うのは社長の請井正。店によって餃子は大きさや形が違うので、餃子を包むパレットと呼ばれる部分はオーダーメードでしか作れないのだ。

「餃子の形を作るところは機械加工ができないので、手作業で1グラム、1ミリ単位で作りこみます」(請井)

請井の餃子にかける情熱は並大抵ではない。地元・浜松で珍しい餃子があると聞けば、すぐに出向く。東京に出張すれば、夜は取引先と一緒に餃子酒場で一杯。年間100軒以上の店で餃子を食べ歩いていると言う。自称、日本一餃子を食べている社長なのだ。

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最終更新:9/14(土) 19:00
テレ東プラス

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