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【台風15号】酸欠、暑さ響き…豚90頭相次ぎ死ぬ/旭

9/14(土) 9:43配信

千葉日報オンライン

 養豚が盛んな千葉県旭市で、大規模停電のため豚舎の換気が滞るなどして、酸欠や暑さにより豚が死ぬ被害が相次いだ。

 同市の清和畜産は密閉された「ウインドレス豚舎」を5棟運営。9日未明からの停電で自家発電機の付いていない豚舎1棟が換気用のファンが停止した。発電機を借りるまでに時間がかかり、丸一日換気できない状態が続いた。飼育場全体の水をまかなっている井戸水をくみ上げるポンプも停電で止まり対応に苦慮した。

 停電は解消したものの、同豚舎で飼育していた約300頭のうち、これまでに約90頭が死んだ。酸欠や暑さが原因とみられる。発電機を付けていた残り4棟でも、熱中症のような状況で死んだ豚が続出した。菅谷知男代表理事(45)は「台風でこれほどまでの影響が出るとは想定していなかった」と肩を落とした。

◆鉄骨ハウスも倒壊

 台風の直撃で旭市の農業にも大きな被害が出ている。ミニトマトなどを生産している長谷川功さん(62)の農場では、2棟続きの鉄骨ハウス(約2200平方メートル)が倒壊した。13日には長谷川さんの友人たちが集まり、片付け作業を手伝っていた。

 1976年に建てた鉄骨ハウスを9年前に補強。2017年9月には県の補助を受けリフォームし、最新技術を活用し生育環境を管理する「スマート農業」を始めた。ミニトマトを育てており、10日には苗を植える予定だった。既に肥料や堆肥をまいていたという。

 台風の影響を避けるため風が入らないよう対策を講じていた。9日朝に自宅前のハウスを確認したところ、倒れていることが判明。「台風で被覆材が破れることはあるが、これほどの被害が出ることは、見たことも、聞いたこともほとんどなかった」と肩を落とす。

 長谷川さんは今年、別の場所にハウスを建てたばかり。「融資を受けた分、どうにか返済していかなくてはならない。壊れたハウスは撤去して建て直し、事業を続けたい。適切な支援を求めたい」と話した。

最終更新:9/14(土) 9:43
千葉日報オンライン

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