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「野手も投手の練習を」故障を減らす為に筑波大・川村卓監督が考えていること

9/14(土) 12:10配信

高校野球ドットコム

 現場の学生スタッフと協力しあいながら、投手の怪我を防ぐことに努めている筑波大の川村卓監督。故障を減らすには医療関係者との協力は必要不可欠だと強調する。その意味について語っていただいた。

指導者は医療関係者と協力しあって選手を守ってほしい

 一番の問題は試合数の多さが故障のリスクを高めている

川村監督(以下 川村) 現場の方からは球数制限に関しては反対意見もありましたが、医療の立場からは現状をそのままにはしておけないだろうという雰囲気になったのは間違いないです。

 高校野球ドットコムでは古島弘三医師の特集を行ったが、川村氏は古島氏とは関係があり、医療関係者の話を効くことで、小学生の時から身体を守る仕組みにしないといけない考えを強めている。

川村 甲子園に出てくるチームはまだしも、地方だと人数が足りないチームもありますよね。そういうところへの配慮も必要ですし、全体として「子どもたちの身体を守る」という方向に行ってほしいです。私は会議の中で、そういうことを成長期である小中のうちからやらないと、大人になって響くんですという話を高校野球が発信源となって、小中の野球にも届くようにやっていますと。そうなることを私は望んでいます。

 ただ少年野球は非常に試合が多い。川村監督が一番危惧しているところでもある。

川島 私も色々なところで話をしていますが、試合数の多さは異常だと思います。そこでまんべんなくではなく、大事な試合でエース級の子たちに多く投げさせるんですが、気持ちはわかりますけども、そうするとやはり怪我をする確率が高くなるだろうと思いますね。

 とはいえ、川村監督も、現場の指導者が勝利と育成のジレンマに悩まされているのは同じ指導者として強く理解している。

川村 壊そうと思っている指導者なんていませんから。「壊さない」と「鍛えていく」ことの狭間で皆さん悩まれていると思うし、フォームを修正して解決しようとしても時間がかかりますから特効薬にはならない。そうなるとやはり球数や強度、頻度を調整していくことが一番大事だと思います。

 その解決法として、投手経験がない野手を投げさせる試みを積極的にする必要があると川村監督は語る。それがうまくいかないのは日本は投手のステータスが非常に高い国というのが影響している。

川村 日本は投手のステータスが高いので、投手は難しい。どうしてもそういうイメージになりがちですが、海外ではそうした事例はよくあります。なので日本も投手への捉え方を変えていけば、変化することも多いのかなと思いますね。

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最終更新:9/14(土) 12:10
高校野球ドットコム

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