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朝倉“ジャイキリ”兄弟が志朗に授ける「那須川天心の倒し方」 「目をつぶるな、そして…」

9/14(土) 10:34配信

AbemaTIMES

 8月18日、名古屋のドルフィンズアリーナで行われた「RIZIN.18」で格闘界を騒然とさせる波乱が起きた。RIZINとベラトールの2冠を引っさげてリングに上がった堀口恭司が、朝倉海の右カウンター、さらにその後のラッシュを受けて沈んだ。わずか68秒という鮮やかなKO劇だった。

【映像】朝倉兄弟が志朗に授けた「カウンター」とは

 戦前の予想を大きく覆したこの一戦を受け、メディアには「ジャイアントキリング」の文字が躍った。そしてその“ジャイキリ”の陰の立役者が朝倉の実兄である朝倉未来であることは、すぐに格闘ファンの知るところとなった。堀口がパンチを放つ刹那、わずかに首が傾くところを狙い澄ました一発。つまり、分析・戦略家の兄の「作戦どおり」だ。

 舞台を移して16日には『RISE WORLD SERIES 2019 Final Round』の58キロ以下級トーナメント決勝で、キック界の“神童”・那須川天心と志朗が「世界No.1」をかけて試合に臨む。「那須川有利」の声が大勢を占める中、ジャイキリは起こるのか否か……朝倉兄弟に話を聞いた。

「相手の弱い部分で戦えれば実力は埋められる。分析は想像であって、実際やるのとは違う。ただ、その段階でも那須川天心選手の弱点は少ない。かなり難しい戦いになるだろう」

 戦略家の兄・未来は開口一番、率直な感想を漏らした。それは「ジャイキリは無し」ということか? いや、そうではない。未来はこうも続ける。

「天心君は距離のコントロールが上手い。遠い距離のままだと速い蹴りが、反撃に転じようとするとカウンターが待っており、最終的にやりたいことができなくなる。ただし、至近距離は苦手。遠い距離にいると天心君有利で進むので、ガードを固めどんどん距離を詰めた方がいい。顎を引いて前に出る。それしかない。中間距離で戦ったら勝ち目はない」

 解釈の仕方によると、接近戦で活路を見出せさえすれば、志朗にも「勝機はある」というわけだ。その理由について、未来はさらに続ける。

「多くの選手に関してスピードのある攻撃で目をつぶる瞬間はあるが、志朗選手はまったく目をつぶらない。一発の重さなら、天心君より強い選手はもっといる。しかし、目をつぶったところに飛んでくる“見えていないパンチ”で効かされている選手が多いんです」

 つまり、“目をつぶらない”志朗の特徴がプラスに働くというわけだ。未来の指摘には海も納得する。そして海は次のように補足した。

「志朗選手のガードが上がった構えに対して、天心君はボディから作っていくだろう。ガードが下がって来たら、顔に。わかりにくいジャブを先に当ててから、強い左。その前手を捨ててカウンターを狙っても面白い。ただ、接近戦になると左のヒザがある。そこに注意を払って近距離で打ち合う時間を長くできれば、勝機はある」

 神童の体力を泥臭く削って消耗戦へ持ち込み、判定での勝機を見出す。それが朝倉兄弟が導き出した答えだ。つまり「やるかやられるか」の試合。未来の言葉を借りれば「完璧な相手に対して綺麗に勝とうとしてもそうはいかない」というわけだ。

 もちろん、志朗にはその覚悟があるだろう。そのうえで朝倉兄弟は、もう一つのポイントにあるカウンターを挙げた。体力を削られた状態で朝倉兄弟の指摘する一発が入れば、たとえ神童でもただでは済まないはずだ。

最終更新:9/14(土) 10:34
AbemaTIMES

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