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中国不動産市場:成長と改革の微妙なバランス

9/14(土) 21:15配信

LIMO

中国の不動産価格は、長引く米中貿易摩擦にもかかわらず、年初来、上昇を続けている。しかしながら、デベロッパーと住宅購入者の双方への貸出を抑えるための新たな引き締め策により、当局が価格上昇の抑制を図っている兆候が見られる。

「中国の固定資産投資(主要産業別)推移」の図表を見る

7月、中国の経済政策立案機関である国家発展改革委員会は、オフショア債券発行の規制を強化し、デベロッパーによる新規債券発行を抑制した。具体的には、デベロッパーは今後12ヶ月間、既存の外貨建て債務の借換えのみを行うことが許される。これは国内不動産市場のオークションを落ち着かせるための措置とされる。

海外資金調達チャネルであるオフショア米ドル建社債市場における最近の引き締め措置は、もう一つの主要な資金調達先であるオンショア市場における信託による資金調達チャネルの抑制に続くものである。

当局は、減速する経済を刺激するための取り組みを損なわずに、不動産市場における信用リスクを抑えたいと考えているようだ。また、不動産価格の高騰が、経済成長のけん引役である消費支出を抑制するという懸念もある。

中国国家統計局によると、国内の70主要都市の平均住宅価格は、7月に前月比0.6%上昇し、これで51ヶ月連続の上昇を記録した。また、この統計では、全国の不動産価格が7月に前年比9.7%上昇したが、6月の10.3%から伸び率が低下し、本年の上昇率としては最も低くなったことも示している。

一方、住宅用不動産プロジェクトの全体的な販売は低迷し、デベロッパーは値下げを余儀なくされている。年初来7ヶ月間で住宅プロジェクトの販売の伸び率は0.4%低下したが、年初来6ヶ月では1%低下している。

現在のより厳しい信用環境の下で、当社では、年間を通じて販売高の伸びが引き続き鈍化すると予想する。今年は、中国全土の総床面積ベースの不動産販売の伸び率は1桁から2桁台前半に減少するという見方を当社は変えていない。

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最終更新:9/14(土) 21:15
LIMO

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