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2000億円戻る? ロシア人弁護士、マウントゴックス事件の思わぬ解決策を提案[詳報]

9/14(土) 8:00配信

CoinDesk Japan

モスクワに拠点を置く法律事務所ZPリーガル(ZP Legal)は、2014年のマウントゴックス(Mt Gox)のハッキングによって盗まれたビットコインを受け取ったロシア国籍の人物を特定したと主張している。地元捜査機関は、すでに閉鎖された取引所BTC-eの運営者とされるアレクサンダー・ヴィニック(Alexander Vinnik)氏を捜査している。ZPリーガルは、BTC-eの被害者の可能性があるとして名乗り出たマウントゴックスの債権者は、ロシア当局が両取引所のつながりを証明する助けになるかもしれないと述べている。マウントゴックスのハッキングによって利益を得た人物は捜査機関と取り引きするために、同取引所の債権者に資産の返還を申し出るかもしれないとZPリーガルは考えている。

すでに閉鎖された仮想通貨取引所マウントゴックスの債権者が、日本の裁判所が彼らのお金の運命を決めるのを待つ一方で、モスクワの法律事務所は異なる解決策を提案している。

ロシア弁護士の思わぬ主張

マウントゴックスの債権者らによると、2019年はじめ、法律事務所「ZPリーガル」は彼らに連絡を取り、2014年にハッキングによって盗まれた85万ビットコイン(BTC)の約4分の1を取り戻すチャンスを提示した。

盗まれたコインは当時4億5000万ドル(約490億円)以上、現在は85億ドル(約9200億円)の価値がある。

ZPリーガルは盗まれたコインのうち、17万~20万BTC、現在の価格にして17億~20億ドル(約1800億円~2160億円)は、盗まれたコインを受け取ったロシア国籍の人物らに法的措置を取ることで取り戻すことが可能と考えている。

報酬として、ZPリーガルは取り戻した金額の50~75%と1時間当たりのフィーを債権者に請求する。しかしZPリーガルは、コインの回収が成功した場合にのみ報酬を受け取るとしている。

アレクサンダー・ジェレーズニコフ(Alexander Zheleznikov)氏はZPリーガル(ZはジェレーズニコフのZ、PはパートナーのP)のマネージングパートナー。同氏はマウントゴックスから盗まれたコインの一部は、すでに閉鎖された仮想通貨取引所BTC-eに流れ着いた可能性があると考えている。

事実、この長年の主張は、マウントゴックスの元ユーザー、キム・ニルソン(Kim Nilsson)氏によって調査され、米カリフォルニア州北部地方裁判所による命令でも引き合いに出されていた。

この命令により、BTC-eの運営者とされるロシア国籍のアレクサンダー・ヴィニック氏は、ギリシャで2017年7月に逮捕され、現在はマネーロンダリングの罪で裁判を受けるためにアメリカ、ロシア、フランスへの引き渡し要求に直面している。

ジェレーズニコフ氏は、ロシア当局も捜査を行っているヴィニック氏の刑事事件について、マウントゴックスの債権者が被害者として名乗り出て、マウントゴックスとBTC-e、そしてBTC-eの後継で、こちらもすでに閉鎖されたロシアの取引所WEXとの間のつながりを捜査機関が証明することを手助けすることで、捜査が加速すると考えている。

「我々の計画は、マウントゴックスの債権者の代理人となり、彼らがロシアの捜査機関に報告することを手助けすること。それによって、捜査機関はマウントゴックスから盗まれたお金と、BTC-e、WEXの運営の間のつながりをヴィニック氏の事件を利用して証明することができる」とジェレーズニコフ氏は述べた。

「そうしたつながりについての我々の推測が正しければ、(犯人は)最終的には名乗り出て有罪を認め、罪を軽くするために、盗まれたコインの一部の返還を申し出るだろう。彼らがそうしない場合は、彼らは有罪と認定される。そのときは刑事事件に基づいて損害賠償請求の裁判を起こすチャンスがある」

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最終更新:9/14(土) 8:00
CoinDesk Japan

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