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「守りたくない」  “自分探し”を終えた竹谷佳孝の挑戦

9/15(日) 7:02配信

ゴルフ情報ALBA.Net

<ANAオープンゴルフトーナメント 3日目◇14日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)◇7063ヤード・パー72>

“どフック”ベースボールグリップが曲がらない動きをつくる!【時松隆光スイング連続】

「66」をマークした2日目に続き、3日目も「67」を出してトータル11アンダー・6位タイにつけた竹谷佳孝。ラウンドを終えて話を聞こうと近づくと、「じゃ、ありがとうございました!」と早々に立ち去ろうとするジョークっぷり。「うまくやれてよかったけど、明日次第、本当に怖い」と、自分への期待と不安がうずまくためだった。

3週前の「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」では、ラウンド中に腰を痛めて第2ラウンドで棄権。もともと持病の膝や腰の痛みと戦いながら参戦し、昨年3月には手首の痛みが悪化して現在もテーピングを巻いてプレーしている。一時はツアーを休むか、手術に踏み切ることも考えたが、周囲からの勧めでグリップの変更で対処することを決意。しかし、「痛くない握り方にしたけど、グチャグチャになった」。

体の症状や握りかたについて、様々な人に相談した。ベースボールグリップの時松隆光や、左手親指の手術をして同グリップを取り入れている丸山茂樹。竹谷と同じ症状で昨年手術した河合庄司からもアドバイスを受けて、様々な方法を試行錯誤。「今までは一辺倒だったけど、ようやくそういう工夫ができるようになった」と、今ではショットはオーバーラッピング、アプローチはテンフィンガーと使い分けている。「右手主動にすると、強く入ってアプローチもオーバーする。チーピンなんて今まで打ったことなかったのに、最近出るようになった」と築いてきたものが一度はバラバラになったが、それがようやくかみ合うようになってきたのが最近だった。

「今年の夏くらいまでは、自分探しだろうと思っていた。長い先行投資なので、いいときが来るだろうと思ってやっているだけ」。2014年に「日本ゴルフツアー選手権」で初優勝を挙げて獲得した5年シードも今年で最後。そんな重圧もかかるが、「そこにしがみつくと良くない。今後のために何ができるか、シンプルにそれだけ。現状、ここまでできるんだというのがうれしい」。

ようやく立ち上がり始めた段階に、まだまだ不安は残る。「でも守りたくない。今の状態でどこまでできるか、明日は試したい」と、スコアボードを眺め、久々に優勝争いに絡む位置で迎える最終日に期待を膨らませる。残る1日、見据えるのは新しい自分との戦いだ。(文・谷口愛純)

(撮影:佐々木啓)<ゴルフ情報ALBA.Net>

最終更新:9/15(日) 7:02
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