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畑岡奈紗が記録づくめの日本一 夢の舞台へ、アクセル全開の最年少メジャー3勝目

9/15(日) 18:04配信

ゴルフ情報ALBA.Net

<日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯 最終日◇15日◇チェリーヒルズゴルフクラブ◇6425ヤード・パー72>

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ブレーキなし、圧倒的なまでの“逃走劇”を演じきった。2位に2打差をつけて首位から出た畑岡奈紗は、終わってみれば8打差で圧勝。最年少記録のおまけつきで、2016年、17年の「日本女子オープン」に続くメジャー3つ目のタイトルを手にした。

目標はトータル20アンダー。そこしか見ていなかった。「朝の練習ではパターもショットもイマイチ。理想のスイングができていなかった」という状況でもピンだけを狙った。出だしの1番、2番で連続バーディを奪い後続を突き放すと、その後も着実にバーディを重ねる。さらに15番では残り70ヤードからの2打目をダイレクトにカップにねじ込んでイーグル。「これでドキドキが落ち着いた」と2つ伸ばすと、18番では3打目を奥80cmにつけてのバーディ締め。ガッツポーズも出ないほど落ち着いた態度で栄冠を手にした。

岡本綾子からの挑戦状に真っ向から立ち向かった。「今大会のセッティングを務めている岡本さんが、20アンダーくらいは出るセッティングをしたと聞きました。インビー(・パーク)も(フォン・)シャンシャンも出ているので、そこまでたどり着かなければ勝てないと思った。そのスコアだけを目指してやりました」。それだけに「2打足りなかったですけど、18(アンダー)というのは大きいと思います」としつつも、優勝会見なのに「かなりピンポジが難しくて攻めきれず悔しいところもある」と8打差をつけてなお100%納得のいかない表情も見せた。

そこまでストイックになるのは、悲願である海外メジャー制覇、そして夢である東京五輪での金メダル獲得への思いからだろう。今年は「ANAインスピレーション」前週の「キア・クラシック」で優勝するなど、メジャー前週まで調子がいいのにそこからキープできない、という経験が続いた。「なぜかメジャーに上手く照準を合わせていけなかった。メジャーの前の試合は上手くいっているのですが、それがなぜか次の試合に持って行けませんでした」と調整に苦しんだ。

加えて同級生が、その海外メジャータイトルを手にした。「(渋野)日向子ちゃんが全英に勝ってすごく悔しかったですし、自分も頑張ろうと思った」。悔しさも今大会への力に変えた。

一方、今年は失敗もありながらも、調整方法では学んだこともあった。渋野が勝った「全英AIG女子オープン」の後、2週間日本に戻り再調整を図った。ショット、トレーニング、そして休養。もう一度仕切り直した。「シーズンは長いので、一度休みを入れてトレーニングするということもかなり大事だと思いました。いい休みと、いいトレーニングができて良かった」。長いシーズンでは必ず調子の波が生まれる。筋肉も落ちる。そのなかでの日程調整が大切であることは、今大会の結果が何よりも物語っている。

現在、五輪出場がかかる世界ランクでは日本勢の1番手。今大会の優勝で、夢舞台へ大きく近づいたが「残り1年を切りましたけど、まだ先のこと。それよりも今やっていることがつながっていくと思うので、目の前のことを大事にやっていきたい」と焦るつもりはない。

次戦は2週後の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」に出場。そして2度制して昨年2位となった「日本女子オープン」と母国での試合が続く。ホステス大会2度目のV、そして日本のメジャー4勝目。それらの全てが夢へとつながっている。(文・秋田義和)

【今大会で畑岡が達成した記録一覧】※はこれまでの記録保持者
・最年少公式戦3勝(20歳245日)※諸見里しのぶ(23歳59日)
・最年少公式戦2冠(20歳245日)※チョン・インジ(21歳55日)
・生涯獲得賞金1億円突破日本人1位(17試合目)※宮里藍27試合目
・今大会72ホール最少ストローク(-18)※申ジエ(-16)

(撮影:鈴木祥)<ゴルフ情報ALBA.Net>

最終更新:9/15(日) 18:04
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