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突然大声で怒鳴る父、醤油をドボドボかける母…老いた親の困った言動、そのワケは?

9/15(日) 12:00配信

婦人公論.jp

父親が突然大声で怒鳴る、義母に無視されている!?──このようなお年寄りの不可解な行動、実は「老化による体の変化」が原因でした。老いた親との上手なつき合い方を、『老人の取扱説明書』の著書のある平松類さんに聞きました。(構成=島田ゆかり)

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◆シミだらけの服やカーペットにギョッとする

年老いた親にイラッとしたり、不安になること、ありますよね。たとえば久々に帰省すると家中が散らかっていて、埃だらけの様子に落胆したり、異臭がして「実家の臭いが変わった」と感じるかもしれません。あるいは、シミだらけの服やカーペットにギョッとすることも。

コミュニケーション面でも困ったと感じることが多々あるでしょう。都合の悪いことは聞こえないふりをする、突然大声で話し始める、約束を守れない……。これらの行動は、認知症や、年を取って偏屈になったというよりも「老化による体の変化」の可能性があります。

とくに、視覚や聴覚など、五感に変化が起きるので、生活のあらゆる場面で不便が生じ、物事への理解が曖昧になってきます。このことを知らずにいると、親に意地悪をされていると感じたり、認知症になったのではないか、と慌てたりすることにも。

私はこれまで10万人以上の高齢者と接した経験から、老人とのつき合い方の対処法を編み出しました。老化を止めるのは難しいですが、五感の衰えへの対策は可能です。

まず視覚ですが、老眼に加え、白内障になる人も増えます。まぶたが下がり、物がはっきりと見えなくなる人も。家の中が汚れているのは、「見えていない」からなのです。

次に聴覚。70代で半数近く、80代以上は約70%が難聴になります。難聴でなくても補聴器を使用すると、音が聞きやすくなるのでおすすめです。老人は無視しているのではなく、聞こえていないだけだと理解しましょう。

◆変化することが当たり前

そして味覚。よく聞くのが、お父さんの好物を久々に作ってあげたのに、油やソースをかけられてがっかりした、というエピソード。口に合わなかったわけではなく、味がわかりにくくなっているのです。対処法を次のページにご紹介したので参考にしてみてください。

続いて嗅覚。鼻の機能が低下するため、臭いに鈍感になっています。また、認知機能が低下すると嗅覚も弱くなるので、嗅覚はとくに気にしてみてください。

最後に触覚。握る感覚が曖昧になり、どれくらいの強さで握ればよいのか、感覚的にわからなくなってきています。よくものを落とすからといって、怒らないであげてください。

これらの変化は急に起きるものではないので、自分では気づかないことがほとんど。しかし、親世代は老人扱いされることをとても嫌がります。老いた証拠を突きつけるようなことはせず、五感は誰でも衰えることを客観的な話題として話してみるとよいでしょう。

変化することが当たり前なのだとわかれば、親も子もイライラや不安が減り、コミュニケーションも取りやすくなるはずです。

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最終更新:9/15(日) 12:00
婦人公論.jp

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