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ザ・ジャムのモッズ&パンク魂を感じさせる名盤『イン・ザ・シティ』

9/15(日) 18:02配信

OKMusic

OKMusicで好評連載中の『これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!』のアーカイブス。1977年に発売されたザ・ジャムのデビューアルバム『イン・ザ・シティ』を紹介する。初期衝動のカタマリのような荒削りでスピーディな3ピースサウンドに血が騒ぐこと間違いなしの本作、ロンドンパンクを語るなら外せない名盤である。
※本稿は2015年に掲載

初期のザ・ジャムは単純明解かつ痛快

ザ・ジャムのメンバーはポール・ウェラー(Vo&Gu)、リック・バックラー(Dr)、ブルース・フォクストン(Ba)の3人。同じ学校に通っていたポールとリックが昼休みに音楽室を使ってジャムセッションをしていたのが、バンド名の由来。何とも単純明解な“バンドやろうぜ”的成り立ちである。ちなみに彼らがデビューした1977年は、パンクムーブメントによってイギリスのロックが息を吹き返した時代。その前年にはセックス・ピストルズが「アナーキー・イン・ザ・UK」で華々しくデビューを飾り、同年にはザ・クラッシュが1stアルバム『白い暴動』をザ・ダムドが『地獄に堕ちた野郎ども』をリリースしている。細身のモッズスーツをスタイリッシュに着こなし、ザ・フーやキンクスの影響を色濃く感じさせていた初期のザ・ジャムは竹を割ったようなロックンロールが痛快で瞬く間にキッズの注目を集める存在になる。

「ぼくらは未来を忘れ、過去を忘れ去るべきだ。今この時、ぼくらが考えなければならないのは現在だけだ。(中略)今は一緒に何かをするんだ。何しろ、ぼくらは今この時、何にも持っていないから。何にも!」(ライナーノーツより引用)

当時、ポール・ウェラーはインタビューで、このように語っているが、パンクロックとは、まさにそういう音楽だったように思う。余談になるが、ザ・ジャムのコンサートのチケットを買って新宿厚生年金会館に行った時、彼らはホーンセクションを迎えた大所帯の編成になっていた。ザ・ジャム史上、最高位の全英1位を獲得した1982年リリースの『ザ・ギフト』がリリースされた後だったからだと思うが、ブラックミュージック色が強くなり、洗練されたライヴを観て、「あれれ? ザ・ジャムってこういう感じだったっけ?」とちょっと戸惑ったのを覚えている。アルバムをリリースしてバンドは解散、のちにポール・ウェラーがファンク、ジャズ、ボサノヴァなどを取り入れ、オシャレでエッジもあるスタイル・カウンシルを結成したことを思うと、「なるほど~」の流れなのだが、個人的にはやっぱり若気の至りのザ・ジャムが好きである。

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最終更新:9/15(日) 18:02
OKMusic

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