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勇壮、優雅に舞披露 宮古島で十五夜行事「マストリャー」

9/15(日) 12:42配信

宮古毎日新聞

 宮古島の伝統行事「野原のマストリャー」が旧暦8月15日の十五夜に当たる13日夜、上野野原地区の野原公民館で行われた。満月の下で、男性は豪快な棒踊りを披露、女性は優雅な舞を奉納し、向こう一年間の五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。会場の公民館には多くの地域住民と観客が訪れ、脈々と受け継がれてきた伝統行事を見守った。


 会場には心地良い秋風が吹き、雲の合間から月明かりが降り注ぐ中、午後10時過ぎに祭りは本番を迎えた。


 集落内の子組、寅組、午組、申組の4カ所の升元で酒宴を開いていた男性らが野原公民館に集合し、マストリャーが幕を開けた。 男性は勇ましい掛け声とともに棒を打ち鳴らし、女性はクバ扇や四つ竹を手に優雅な舞を披露した。


 屈強な男性たちが荒々しく棒をたたく音が響く中、女性たちは静かに流れるように舞、円を描くように踊り続けて豊作を祈願した。公民館に訪れた住民や観光客たちは、十五夜の夜に300年続くといわれるマストリャーの世界を堪能した。


 野原部落会の平良孝一郎会長は「今年は天気にも恵まれ、満月の下でマストリャーが開催されることをうれしく思う。地域で一番大切な祭りであり、この祭りを通して地域も元気になる。受け継いだ素晴らしい伝統をこれからもしっかり継承していきたい」と意気込みを語った。


 マストリャーは国選択および宮古島市指定の無形民俗文化財。語源は穀物が税だった時代に「升取屋」と呼ばれる升元にこれを納めていたことに由来する。祭りは税の完納を喜び、来る年の豊作を祈願して行われるようになったと伝えられる。


 月明かりに照らされた会場には、男性の力強い掛け声と女性たちの四つ竹の音が響き、最後は参加者全員で輪になり、クイチャーを踊って祭りを締めくくった。

最終更新:9/15(日) 12:42
宮古毎日新聞

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