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北陸新幹線工事、鉄道初の「積み木工法」採用

9/15(日) 21:32配信

福井新聞ONLINE

 2023年春の北陸新幹線敦賀開業に向け、福井県福井市開発町~宝永1丁目の「福井開発高架橋」(約2・2キロ)の工事で、県外の工場で製作した部材を現地で積み木のように組み立てる「フルプレキャスト工法」が採用される。鉄道では初採用の工法。工期が従来工法より9カ月短い1年8カ月になると見込まれる。建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構が9月13日、報道陣に公開した。

【画像】北陸新幹線6新駅のデザイン

 フルプレキャスト工法を用いるのは、「ラーメン高架橋」と呼ばれる複数の柱や梁を組み合わせた構造の高架橋の一部。通常は現場で型枠にコンクリートを流し込んで組み上げるが、この工法だと現場では基礎工事や仕上げを行うだけになり、作業時間が短くなる。

 採用するのは福井開発高架橋のうち、主にJR北陸線とえちぜん鉄道に挟まれて併走する約450メートル区間。JR、えち鉄の電車が付近を通過する際に作業を中断する必要があるほか、住宅密集地で夜間の工事が制限されている。工費は従来工法より約1・5倍かかるが、21年1月までの工期内に確実に完成させるため採用する。

 手狭な空間での作業に支障がないか検証するため、18年夏に西開発3丁目の約30メートル分の高架橋で実証し、問題がないことを確認した。この日は実証部分の状況を公開し、同機構の担当者が「11月には併走区間での組み立てに着手する」などと今後のスケジュールを紹介した。

 事業説明会もあり、同機構大阪支社の渡邉修支社長は「現場の両側に電車が走り、大変気を遣う工事で難しい。安全確保などにも配慮したい」と強調。金沢―敦賀間の早期完成に向け「県や施工業者と一体となって頑張っていきたい」と話した。

最終更新:9/15(日) 21:34
福井新聞ONLINE

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