ここから本文です

銭湯でしか読めない漫画「銭湯戦士 セイント☆セントー」が生んだビジネス効果

9/15(日) 20:03配信

テレ東プラス

銭湯の浴室でしか読めない漫画があるってご存知でしょうか?
その名も「銭湯戦士 セイント☆セントー」。銭湯を愛するヒーローが活躍する月イチ連載の漫画です。読める場所は東京都内にある3つの銭湯、「萩の湯」「薬師湯」「寿湯」の浴室のみ。あらゆる情報が閲覧できるなか、作品の中身がネットに出回らないこの漫画は門外不出ならに“銭湯不出“。

一度読み始めたら続きが気になり、また銭湯に通ってしまうというリピート効果も期待できます。これは面白いビジネス展開!ということで漫画が生み出すビジネス効果を探るため、「萩の湯」を訪ねました。

スマホ持参NGの浴室で、お客さんの目が集中する先は壁

JR鶯谷駅から徒歩3分のところに「萩の湯」はあります。
出迎えてくれたのは経営者の長沼雄三さん。

――「銭湯戦士 セイント☆セントー」は「萩の湯」「薬師湯」「寿湯」の浴室でのみ読める漫画ですね。

「そうです。稼業として銭湯経営をしていて、兄が『薬師湯』を、もともと僕が担当していた『寿湯』を弟が運営しています。その3つの銭湯でのみ連載中です」

――アイデアはどこから生まれたんですか?

「起源は壁新聞なんです。『寿湯』を継いで経営していた時、浴室に壁新聞を貼っていました。浴室ってスマホの持参はダメなんです。TVもない。なので、お客さんは壁にある読み物に目がいきがちなんですよ。けっこうな割合のお客さんが壁新聞を読んでいると分かり、浴室の壁は人の関心が集中するんだな~って」

――言われてみればたしかに!

「銭湯の壁といえば富士山ですよね。富士山の絵が誕生したあと、多くの銭湯で富士山が流行しました。そんな中で誰かが下に広告を入れれば良いじゃないかと考案し、広告を入れる代わりに作成代を広告主が払おうということに。なのでかつて富士山の絵の下には広告がばーっと貼られて、その広告費を使って富士山の絵を描いてもらっていたんです(一部銭湯では今も掲載中)」

――富士山は広告によって支えられた絵だとは知りませんでした。

「今は広告主が減り、絵師に作成代を払えなくなってきたので銭湯経営者が払うようになっているんですが......。つまり、昔から浴室の壁はお客さんの注意を向く場所だったんです。壁新聞を貼っていた時、お客さんの目を引くなら、ここで漫画を連載すれば面白そう!と思いつき、漫画を連載することにしました。面白いことをすればお客さんは満足してもらえるので、リピーターにもなってもられるかな~と。サービスの一環としてはじめました」

1/2ページ

最終更新:9/15(日) 20:03
テレ東プラス

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事