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「金投資」は資産価値が落ちにくい 今、注目を浴びる理由とは

9/15(日) 15:03配信

マネーの達人

「有事の金」という言葉があります。

世界情勢が不安なときこそ自国の通貨が信用できなくなり、世界共通の唯一の価値基準ともいえる「金」が注目を浴びます。

古来からその流れは続いており今なお紛争が相次ぐなか、金の価値が取り沙汰されることが多くなってきました。

金への投資は今までの考え方でいいのでしょうか。

解説していきます。

金の価格はこれからどうなるのか

金に投資するのはどうすればいいか
買った金をどうすればいいか

世界情勢をとりまく不安はいつになっても先行きが見えません。

東西ドイツの統一など一部では解決したようにはみえても、各地で新たな火種が次々に勃発しています。

米ロ中と3大国の思惑、イギリスのEU離脱、日本もおなじように北朝鮮のミサイル威嚇や韓国や中国、ロシアとの領土問題、つい最近も韓国との歴史問題に端を発し隣国すら必ずしも友好とはいえない関係になっています。

そうした地政学的リスクが絶えないなか景気動向は混沌としており、株価、通貨不安が続いています。

金は希少価値の高い鉱物として古代から宝飾品として重宝されていますが、基本的にその考え方はかわりません。

これを「レアメタル」といいますが、金のほかにも銀、プラチナ、パナジウムなどがあります。

各々工業用としても材料として使われますが、金がその中でも世界共通の普遍的な価値基準とされ、各国の中央銀行でも外貨準備のひとつとして保有されています。

これまで人類が金を採掘した重量は約18万トンでオリンピックで使われるプール約4杯分ともいわれています。

まだ採掘されていない埋蔵金は約5万トンあるそうです。

このような限りある資源ですからその希少性が重視され、金が異なる通貨のあいだでも交換手段として成り立つのです。

■金の価格変動
経済がうまくまわっている(景気がいい)時には、米ドルのような基軸通貨で決済しても問題がないのですが、世界情勢が不安な状況になると大国の通貨でさえも信用ができなくなります。

そのような状況では投資家は株式など金融資産を売って「金」を買う動きを見せます。

その流れが強くなればなるほど金の価格は上昇するのです。

反対に経済が活況になり株式などに資金が戻ってくると、金を売る動きが増えます。

同時に金価格も下落していきます。

■金の希少性を維持する動き
しかし金相場は有事のときに2倍も3倍も膨れ上がるわけではありません。

代表的な指標とされる米シカゴのマーカンタイル取引所(CME)の金価格推移では2011年からの8年間、1トロイオンスあたり1,200USドルから1,500USドルの中におおむね収れんしています。

この価格帯のことをゴールドバンドといいますが、有事が勃発すると1,500USドルに近づき、工業用など実需で使う業界が手を出せない価格になってくることから、リサイクル金が市場に出回りはじめ価格が下がってきます。

また、経済活況になり金が売られ1,200USドルまで落ち込むと今度は金採掘業者の大手が生産調整を行います。

つまり採掘を抑えることで金の希少性を維持し、価格を維持しようとする動きがでてきます。

また、そのくらいの価格になると値ごろ感からインドや中国の中央銀行が大規模に金を購入しようとする傾向から、おおむねこの価格帯で推移しています。

金価格の動きを知ることで世界経済のリスク度合いを知ることができるほか、持っている株式などの金融資産のヘッジ手段として機能するともいえるでしょう。

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最終更新:9/15(日) 15:03
マネーの達人

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