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今年は葛飾北斎没後170年。茂木本家美術館所蔵の北斎作品が一挙公開/東京

9/15(日) 0:07配信

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■代表シリーズのほか、門人たちの作品も

2019年は、葛飾北斎没後170年の節目の年。

【写真で見る】今年は葛飾北斎没後170年。茂木本家美術館所蔵の北斎作品が一挙公開/東京

これを記念して、千葉にある茂木本家美術館が所蔵している北斎関連作品が東京のすみだ北斎美術館で一挙公開。9月10日(火)より展覧会『北斎没後170年記念 茂木本家美術館の北斎名品展』が開催されます。

茂木本家美術館は、キッコーマン創業家の一つである茂木本家十二代当主茂木七左衞門氏が収集した美術品を展示する館として、2006年に千葉県野田市にオープン。

この展覧会では、浮世絵や近現代作家の作品など多岐にわたる所蔵品の中から、北斎作品は北斎の代表的なシリーズとして知られる『冨嶽三十六景』『諸国名橋奇覧』『諸国瀧廻り』のほか、『詩歌写真鏡』シリーズや、『木曽路名所一覧』、『北斎漫画』全冊、『富嶽百景』などの錦絵・摺物・版本に加え、国内ではあまり確認されていない門人たちの稀少な作品、籔内佐斗司氏による1点ものの北斎の彫刻など、前後期あわせて116点の北斎関連作品がラインナップされます。

展示構成は以下の通り。

1章 富士を旅する―冨嶽三十六景―
2章 瀧をめぐる―諸国瀧廻り―
3章 奇しき橋をのぞむ―諸国名橋奇覧―
4章 北斎さまざま
5章 門人へのまなざし

季節、時間、天候、場所などの要因で、さまざまな見え方をする富士を描写した46図のシリーズ『冨嶽三十六景』。1章では「富士を旅する―冨嶽三十六景―」と題し、「I 斬新な構図・工夫された構図」、「II 厳かな自然と時」、「III 江戸のシンボル・旅情の演出」といった3つの切り口でその魅力を紐解きます。

通称“青富士”と呼ばれる『凱風快晴』の藍摺版も登場。こちらは現存する数が少ないめずらしいもので、通称“赤富士”と呼ばれる『冨嶽三十六景 凱風快晴』と“青富士”が並べて展示されます。

『冨嶽三十六景 凱風快晴』は有名ですが、そのほかの45図がどのように描き分けられているか、じっくり観察したいですね。

2章で着目するのは、日本各地に点在する滝を描いたシリーズ『諸国瀧廻り』。豪快に流れ落ちる大瀑布、岩肌を伝わる石清水のような滝など、『冨嶽三十六景』と同様に、さまざまなパターンで描き分けられた滝が登場。前期と後期に分けて全8図が展示されます。

地形によって滝の姿は千差万別。その違いが、日本の大自然の多様さを物語ります。

「奇しき橋をのぞむ」ということで、3章はにっぽん津々浦々、さまざまな構造の橋をめぐる珍しい眺めという意味が込められた『諸国名橋奇覧』シリーズをフィーチャー。全11図が確認されており、“名橋”とありますが、立地不明の橋や、北斎がいた当時は失われてしまった橋なども描かれているとか。北斎の心をときめかせた“奇しき橋”とは一体どのようなものでしょう。

上記の代表的なシリーズのほか、長大判という縦長構図の『詩歌写真鏡』シリーズ、江戸から京都までの木曽街道を1図にまとめた『木曽路名所一覧』などの錦絵・摺物・版本、そして彫刻家の籔内佐斗司氏による北斎像も所蔵している茂木本家美術館。4章ではこれらの作品が一堂にラインナップ。

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最終更新:9/15(日) 0:07
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