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静岡県東部に福祉カレッジを 障害者の親たちが誘致活動

9/16(月) 7:17配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 障害のある若者の学びの場を作り、より豊かで自立した人生を送ってもらおうと、静岡県東部の障害者の親たちが県内初となる「福祉カレッジ」の誘致を進めている。福祉カレッジは、4年間の課程で社会人として必要となる教養や生活力を身に付ける場として注目されていて、希望する就職先に採用されるよう就労支援も行うという。

 誘致を進めているのは、函南町や沼津市、三島市、富士市などの障害者を持つ親ら8人でつくる「県東部に福祉カレッジを作る会」(松崎美雪代表)。沼津市で昨年9月、九州や首都圏で「ゆたかカレッジ」を運営する長谷川正人学長を招いた講演会がきっかけだった。メンバーの湯浅優子さん(76)=同市大岡=は「障害者は発達が緩やかだからこそ、時間をかけて成長できる学びの場が必要という講演に感銘を受けた。現状はあべこべ。ならば、自分たちの手で学びの場を創り出そうと考えた」と話す。

 同会は東京都内のゆたかカレッジのキャンパスを視察したり、同校関係者に県東部での開校を要請したりしてきた。同校側も熱意にほだされ、16日には沼津市の千本プラザでオープンキャンパスが開かれるなど、誘致はほぼ確定的になった。

 湯浅さんは「障害者にも『もっと学びたい』という思いや、『こんな仕事をしたい』という夢はある。福祉カレッジはそんな願望をかなえ、障害者の自立にもつながるはず」と前を見据える。



 <メモ>福祉カレッジ 知的障害者や発達障害者の「学ぶ権利」や「職業選択の自由」を保障する狙いとして、民間が設立している教育機関。特別支援学校などに通う障害者の多くは卒業後、授産施設などに就労するか、福祉サービスを利用するか選択肢が限定的になっている。就労してもすぐに離職するケースも多く、青年期の障害者が経験を積んで社会人に成長するまでの“橋渡し”的な教育機関として注目されている。

静岡新聞社

最終更新:9/16(月) 7:17
@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

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