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天候不順がビール類直撃 気温回復で主力品は上昇

9/16(月) 3:53配信

食品新聞

ビール類最盛期の6~8月は、7月の天候不順の影響を大きく受け、出荷量は前年同期比4%弱減で推移したとみられる。ただ8月は前半に暑さが戻ったこともあり出荷は回復した。

PBを除く上期(1~6月)の出荷量は約3%減。7月次第で減少幅を縮められるといった期待も聞かれたが、予想外の天候不順や低気温に見舞われ、単月で1割ほど数字を落とした。ビールは11%減。発泡酒も約14%減、注目が集まる新ジャンルは約6%減。

8月に入ると猛暑が訪れ売上げは回復基調になった。盆の台風以降は動きが鈍ったが、増税前仮需をにらんだ動きも見られたといい、単月のビール類出荷量は約3%増。ビールは約3%減、発泡酒も約2%減だが、新ジャンルが14%近く増加。

最大勢力「スーパードライ」は8月単月で約3%減とやや厳しい情勢だが、「同ザ・クール」の取扱店は3千400店超に到達。また五輪1年前を記念して7月に投入した「アサヒ ゴールドラベル」は8月末までに目標の25万箱をクリアするなど新提案に対する反応は良い。今年投入のアサヒ「極上〈キレ味〉」も好調が続き、苦しい局面が続いた「クリアアサヒ」も単月・単体では4%増。

8月のキリン「一番搾り」は2%増、「本麒麟」は62%増。サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」も3%増、「金麦」はブランド計で35%増。サッポロ「黒ラベル」は昨年の限定品の反動で5%減だが、「同」単体の缶は引き続き好調で9%増。「麦とホップ」も刷新に合わせて好調に転じ、単体で29%増。

増税睨みの動きが含まれるとはいえ暑さが戻れば、各社が集中する商品は良い方向に転じており、ある関係者は「“選択と集中”の重要性を感じた夏」と話す。

消費増税については、前回増税時ほどの影響はないとの見方が多いが、直前には一定の仮需要が見込まれる。増税後には新ジャンルの盛り上がりが予想され、またRTDへの流出も増えるとみられ、狭義のビールに対しては厳しい見方もある。

ただ、ラグビーのワールドカップも間近だ。スポンサーである「ハイネケン」以外でもビールへの好影響はあるとみる関係者も多い。来年には五輪、ビール減税が控えており、「来年に向けての準備、訴求ができるかどうかが未来の市場を決める」(ビール担当者)。「環境は厳しいが、ビールの未来は暗くはない」(同)といい、各社ともに注力する構えだ。

最終更新:9/16(月) 3:53
食品新聞

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