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亡くなった親に借金が…相続しなきゃいけない?どう対応すればいいの?

9/16(月) 19:30配信

ファイナンシャルフィールド

いつかその日がくることは、分かっている。けれども、親が亡くなることは、とてもつらく、心が痛みます。よい思い出、悲しい思い出、すべて含めて、送り出したいですね。

とはいえ、現実は非情なことに、そんな時でも、葬儀やら親戚への通達やらに追われ、悲しんでいる暇はないようです。やっと一段落、と思いきや、個人の遺品整理、相続手続きなどやるべきことが山積みです。おまけに、借金があったなんて……。

今回は亡くなった親に借金があった場合の対処法についてお伝えします。

3ヶ月以内に「相続放棄」 ~プラスの財産もマイナスの財産も一切引き継ぎません

親が多額の借金を残して亡くなったけれど、今後の生活を考えると返済は難しい。その場合は、相続を知った時およびご自身が相続人になったことを知った時から3ヶ月以内に、家庭裁判所に「相続放棄」の申述をすれば、借金を相続しなくてすみます。

「相続放棄」は、単独でできます。必要な書類((1)申述書、(2)戸籍謄本、(3)亡くなられた方の除籍(戸籍)謄本)を準備のうえ、家庭裁判所に出向き、申述します。申述受理の審判によって、相続放棄は成立し、直ちに効力が生じます(民法915条)。

何もせず3ヶ月経過してしまうと、借金まで相続して、返済しなければなりません(単純承認)。なお、放棄をすると、不動産や預金などのプラスの財産も受け取ることができません。事前にすべての相続財産を確認しましょう。

住宅ローン ~ローンの組み方を確認してみる

多くの場合、住宅ローンを組む際に、団信(団体信用生命保険)に加入しますので、万一の場合は、保険でローン残債が支払われます。しかし、年齢や健康状態などを考慮して団信加入していない場合には注意が必要です。ご自身が連帯保証人になっていると、返済義務を負うことになります。

「限定承認」~すべての借金は引き受けられないけど、一部は引き継ぐよ

例えば、相続財産が3000万円、借金が5000万円だった場合、「限定承認」することで、相続財産を引き継ぐことができます。その代わり3000万円の借金も引き受けることになります。結果的にゼロとなりますが、借金がプラス資産を上回る場合には選択肢のひとつです。

ただし、単独で申述すればよい「相続放棄」に対して、「限定承認」は、相続人全員が共同して3ヶ月以内に家庭裁判所に申述しなければなりません。その後、公告・弁済、清算手続き、さらに4ヶ月以内に故人の「準確定申告」と、時間的問題があり手間もかかるためハードルは高いと言えます。

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最終更新:9/16(月) 19:30
ファイナンシャルフィールド

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