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タオバオ(淘宝)とは?「実況販売」が大ヒットし、90兆円が動く巨大プラットフォーム

9/16(月) 12:42配信

ハフポスト日本版

タオバオは、アリババグループが提供するEC(電子商取引)、つまりネット通販のプラットフォーム。主に個人間取引(CtoC)を扱っていて、個人がものを販売したり、農家の生産者が農作物を売ったりしている。

(1分動画で解説)タオバオと天猫とは?

公表している決算資料によると、後述する天猫などと合わせて、2018年度のプラットフォーム上での売り上げ総額は8530億米ドル(約91兆5000億円)。前年比で19%増加するなど、競合の出現にも関わらず成長を続けている。

一方で、天猫(T-mall)は事業者がサイト内に店舗(旗艦店)を構え、個人向けに販売するプラットフォーム。日本の楽天市場に比較的近いとされる。

出店には厳格な審査を通る必要がある。実態は別の業者が正規ブランドを名乗らないようにするためだ。

独自の決済システム

この2つのプラットフォームが中国で大流行した背景には、決済システムの工夫がある。店頭でモノを確認できるオフラインショッピングとは違い、お金を支払っても品物が来なかったり、全くの別物だったりするリスクは避けて通れない。偽物で有名な中国ならばなおさらだ。

これに対しアリババは、支払ったお金がプラットフォーム側に一旦デポジットされ、購入者が現物を確認してから、売り手にお金が渡るシステムを導入。

不良品が届いたり、品物が送られなかったりした場合、お金を支払わなくて良いし、売り手も持ち逃げされる心配がない。

上海でアプリ開発に従事した経験を持つ、クロスシーの又村深・執行役員はタオバオについて「受け取り確認をしない限りお金が戻ってくるという安心感があるのが大きい」と話す。

天猫が成長

又村さんによると、ローンチ当時人気だったのがタオバオ。後発の天猫は存在感を発揮できなかったという。「天猫は最初は全然見向きもされなくて。タオバオは偽物があるかもしれないけど、3割か4割引きでモノが買える。天猫にある旗艦店は外国のメーカーでも定価に近い値段で売っていた」と振り返る。又村さん自身も、右耳と左耳の配線が逆になったイヤホンをタオバオで安く買った経験があるという。「工場で廃棄された製品の横流しかもしれない」とのことだ。

しかし、そこから天猫の成長が始まる。粗悪品ではなく、ある程度の代金を支払ってもしっかりした製品を選ぶ消費者が増え始めたのだ。

「天猫の発展の背景には国内の所得が上がっているのがあります。“昔は使えればいいじゃん”だったのが、今は多少高くてもちゃんとしたものを買いたい意識が高まり、天猫の方が人が多い状態です」と又村さんは分析する。

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最終更新:9/16(月) 12:42
ハフポスト日本版

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