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【東京商店街リサーチ】食べ歩きだけが、この街の魅力なんて言ったの誰ですか? 江東区・砂町銀座

9/16(月) 21:30配信

アーバン ライフ メトロ

「東京三大銀座」のひとつ

 商店街とは、単に商店が集まっている場所ではありません。商店街と周辺の住宅地や駅との位置関係からは、その街の人の流れが把握できます。

【写真】砂町銀座と周辺まるごと写真館!

 さらに川や勾配といった地形からは、その街がどのような歴史を歩んできたかを感じ取れます。また、商店街にどのような店が残っているのか、繁盛しているのかに注目すれば、その街の特色・文化も見えてきます。

 今回は、東京23区の優れた「生活型商店街」(筆者による造語。近隣住民の日々の買い物拠点として機能している商店街)をピックアップし、「その街での生活」をテーマに、注目すべき魅力的なポイントをご紹介します。

 今回取り上げるのは、「東京三大銀座」(戸越・十条・砂町)のひとつとして数え上げられる有名商店街・砂町銀座商店街(以下、砂町銀座)です。

 砂町銀座は、江東区北砂にある全長670mの1本道型の商店街です。

 以前はそこまで露出の多い商店街というイメージはありませんでしたが、近頃はTVドラマ「孤独のグルメ」をはじめ、さまざまなメディアに取り上げられ、今では観光客も訪れるほどのにぎわいを見せています。

 しかし砂町銀座がメディアに出る場合、その大半が「食べ歩き特集」で、個人的に少々モヤモヤを感じていました。砂町銀座を中心としたあの街の魅力は、決して食べ歩きだけではないのだ……と。

四方を川に囲まれている土地

●立地
 砂町銀座は江東区にあり、西は明治通り、東は丸八通りと接しています。ところが最寄りと呼べる鉄道駅がなく、どの駅からも1km以上離れているため、交通機関に難がある「陸の孤島」的な語られ方をします。どうしてそうなったかは地図を見るとピンと来るはず。

 砂町銀座のある一帯は、北は小名木川、西には横十間川、南と東は仙台堀川、さらに東には荒川と、四方を川に囲まれた立地になっています。

 そのため、都営地下鉄新宿線は小名木川を越えた北の大島駅・西大島駅に、東西線は仙台堀川を越えた南の南砂町駅に停まりますが、砂町銀座周辺にはそのような駅を作ることができなかったのでしょう。したがって主な交通手段は、1km以上離れた最寄り駅からのバスになります。

 ただ、この少々の不便さを抱えた土地だからこそ大規模な開発を逃れ、土地価格が高騰することなく、商店街としての形を維持できたという側面があるはずです。

 また川を渡ろうとすると橋の勾配が邪魔をしますが、それ以外のエリアには坂がなく、歩きやすい道が続きます。外から来ると不便な場所に思えますが、一度中に入ってしまえば日々の買い物などの移動は快適そうです。

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最終更新:9/16(月) 21:58
アーバン ライフ メトロ

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