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横尾忠則、自身の展覧会で作品を選定、展示プランも考案

9/16(月) 8:00配信

Lmaga.jp

「横尾忠則現代美術館」(神戸市灘区)で開催中の『横尾忠則 自我自損展』。この展覧会がユニークなのは、横尾がゲストキュレーターを務めていること。つまり、自分の作品を自分で選定し、展示プランも横尾自身によるものだ。

【写真】旧作の上から文字を重ねた作品ほか

本展では4つのテーマに基づいて作品が選ばれている。「自画の自損 自作への加筆」は、旧作の上から文字を重ねた作品と、同様の構造ながらイメージと文字を同時に描いた作品が展示される。「自画の自損 ポスター・ペインティング」は、ポスターの上からアクリル絵具で加筆したシリーズを紹介。

「滝のインスタレーション」は、大量の滝の絵ハガキ(代表作の一つである滝をモチーフにした絵画を制作するにあたり収集した)を用いたインスタレーションで、同館では初公開となる。そして今年1月に同館で公開制作した『近未来への出発』と、後日アトリエで同じモチーフに取り組んだ『原郷』、同じくアトリエで時間をかけて制作しながら、敢えて感性と未完成の狭間を追求した『追憶あれこれ』が並ぶ。

このように本展では、自作に手を加えて新たな作品へと変貌させ、同一人物の仕事とは思えないほど大胆にスタイルを変化させる横尾の一面を見ることができる。ちなみに「自我自損」は、エゴも固執すると損をするという意味の造語。自己否定を繰り返し、自我からの解放を目指す横尾ならではの言葉だ。期間は12月22日まで、料金は一般700円。

文/小吹隆文(美術ライター)

最終更新:9/17(火) 5:42
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