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ボルボV60クロスカントリーT5に試乗 250ps スムーズで上品なガソリンターボ

9/16(月) 9:50配信

AUTOCAR JAPAN

4気筒ガソリンターボは250psを発生

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

新しいボルボV60クロスカントリーにはすでに何度か試乗している。ゆったりとしたボディさばきを持ち、快適性を最優先させたエッジの取れたオンロード性能が特徴で、われわれは結構気に入っている。

【写真】ボルボV60クロスカントリー (70枚)

だがこれまで試乗してきたのは、D4と呼ばれるディーゼルエンジン車。ガソリンエンジンを搭載したT5というグレードを英国の地で試乗するのは初めてとなる。搭載されるパワートレインは見慣れたもの。4気筒2.0Lエンジンにターボチャージャーを組み合わせ、最高出力は250ps、最大トルクは35.6kg-mを発生。アイシン製の8速ATを介して、4本のタイヤを駆動する。

V60クロスカントリーの骨格をなすのは、ボルボによるスケーラブル・プロダクト・アーキテクチャ(SPA)と呼ばれるプラットフォーム。通常のV60と同様に、サスペンションはフロントがダブルウイッシュボーン式で、リアがマルチリンク式。リーフスプリングを横置きに搭載するのも変わらない。だが、クロスカントリーは悪路にも備えて最低地上高は60mm高くなり、より人当たりのいい、ソフトなサスペンション設定を得ている。

今年のはじめに試乗したディーゼルエンジンを積んだD4と同様に、T5も軽快によく走る。しなやかなサスペンションは英国の均質ではない舗装路でも印象的なほどに衝撃を吸収するが、上下方向の動きが多すぎたり、落ち着かなくなるようなこともない。サスペンションの設定が生む、快適性と安定性とのバランスに優れた乗り心地は素晴らしいのひとこと。

柔らかい乗り心地に合う控えめなエンジン

だが、完璧というわけでもない。橋桁の継ぎ目やわだち、舗装が剥がれた箇所などでは、わずかながら明確に衝撃を伝えてしまうことがある。路面に左右されるというほどではないにしろ、その存在はドライバーもわかってしまうレベル。ほとんどの振動は柔らかくエッジの取れたものだから、快適性を損なうほどではない。

この指摘は以前も同様だったのだが、試乗車が履いていたのがオプションの19インチのアルミホイールだったということも影響しているはず。正確に確かめるためにも、標準の18インチ・ホイール版も試乗してみたいところだ。

エンジンは、穏やかな加速度で、控えめなスピードで走らせている限り、とても大人しい。アクセルペダルをわずかに踏み込んだ際でも、静かだが反応は良い。トランスミッションの変速も静止状態からスムーズで、ほとんど知覚できないほどにシームレス。

しかし内側に秘めた野生に任せてアクセルを踏み込むと、回転数のトップエンド目がけてエンジンノイズも大きくなる。右足の力を緩めるのをためらわせない程度に、フィーリングも良いものではない。だが加速力自体は充分に力強く、ボルボによれば0-100km/h加速に要する時間は6.8秒とのこと。実際はそれほど鋭くは感じられず、トランスミッションはキックダウンするのを時々ためらう傾向もあった。

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最終更新:9/16(月) 9:50
AUTOCAR JAPAN

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