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アルファ・ロメオ・トナーレ フィアット・チェントヴェンティ 次代を担うコンセプトモデル 前編

9/16(月) 5:50配信

AUTOCAR JAPAN

オリビエの悩み

フランソワ・オリビエは悩んでいる。数年前からのアイデア(素晴らしいアイデアだ)を育てつつ、徐々に形にしていくことで、ようやく具体的なコンセプトモデルとして姿を現すことに成功したにもかかわらず、いつこのモデルが市販されるのかは彼にも分かっていないのだ。

【写真】フィアット・チェントヴェンティ (5枚)

フランソワはフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)でマーケティングトップを務めるとともに、フィアットブランドの責任者でもある。

彼のアイデアとは、フィアットでもっともベーシックで魅力的なモデルであるパンダの後継に関するものであり、このクルマは21世紀に相応しいより環境に優しいモデルとして登場することになるだろう。

フィアット120周年を記念するコンセプトモデルとして登場したチェントヴェンティを実際に目にすれば、フランソワと彼のチームがこのクルマを3代目パンダの単なる後継以上の存在として、多くの検討を繰り返したことが分かるはずだ。

装備は必要最小限に絞られ、ボディカラーはペールグレイ1色となるが、数数多くのオプションが設定されるとともに、インテリアやダッシュボード、ルーフにはさまざまな組み合わせが用意され、なによりもピュアEVも選択することが出来るようになっている。

手ごろなEV すべてがオプション

このクルマのEVバージョンはより手ごろな価格を実現すべく、スタンダード仕様の航続可能距離は100km以下に留まると予想されている。もちろん、この距離では都市型モデルとしても十分ではなく、必要に応じてさらに100kmの走行が可能となるバッテリーパックを購入かリース、またはレンタルで追加することが可能であり、同じ方法でさらに多くのバッテリーパックを選択することも出来る。

次期パンダの先行モデルとなるチェントヴェンティではすべてがオプション扱いであり、このクルマに関するさまざまなアイデアのなかには、単一グレードでの発売というものもあるが、この場合、オーナーは好みに応じて必要なオプションを、新車購入時でも購入した後でも選択することができるようになる。

この単一グレード方式を採用することのメリットのひとつが、車載ハーネスが1種類で済み、販売後のアップグレードやオプションに必要な対応が接続するだけで完了することだとフランソワは言う。

だが、こうした点もフランソワの抱える悩みに比べれば些細なことなのかも知れない。

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最終更新:9/16(月) 5:50
AUTOCAR JAPAN

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