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畑岡と渋野が示した、勝つために必要な“新水準”

9/17(火) 7:19配信

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)

◇国内女子メジャー第2戦◇日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯 最終日(15日)◇チェリーヒルズGC(兵庫)◇6425yd(パー72)

【写真】お母さんと記念撮影

日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長は、大会新記録となる通算18アンダーで優勝した畑岡奈紗のプレーを「本当に素晴らしかった」と満面の笑みで称えた。2位に8打差をつける圧勝劇は「セッティングに対する岡本(綾子)さんの意図が反映した内容」という。この爆発的なプレーこそ、まさに協会が求めていたものだった。

今大会でコースセッティングを担当した岡本綾子は、開幕前に「ラフは想定より長くなったけど、フェアウェイのコンディションが素晴らしい。4日間を通してラフに入れない技術を持っている選手は少ないと思います。一方でグリーンは軟らかい。かといって、ピンを端に振るようなことは考えていません。良いショットをすれば良いラインに止まるように、戦略的なプレーができるセッティングにするつもりです」と語っている。

畑岡の18アンダーに続いたのは、大西葵とフォン・シャンシャン(中国)の10アンダー。「1日4、5アンダーを出すのはひと握り。どれくらいの割合の選手が、4日間そのままの数字を出すかは想定していませんが、15アンダーを出せば独走かなと考えています」という岡本の見通しはじつに的確なものだった。

海外メジャー「全英女子オープン」を制覇した渋野日向子の優勝スコアは通算18アンダー。小林会長は「全英もそうだったけど、いまは伸ばし合いについていかないと勝てない。優勝スコアがイーブンパーくらいの難しい大会があってもいいし、こういう伸ばし合いにも慣れないといけない」と強調する。ところで、畑岡は最後まで目標を20アンダーに設定していたが、渋野の18アンダーを意識していたというのは少し勘ぐり過ぎだろうか?

全英の予選落ち後に一時帰国した畑岡は、栖原弘和トレーナーとともに心身をチェックして、筋力低下と、頭の中が整理しきれていないという課題を把握した。直後から週2回のトレーニングを欠かさずに、今大会の期間中も火曜と木曜に近所の24時間営業のジムへと通った。畑岡の調子のバロメーターはスイング時の左足つま先の向きだという。良い時はやや外側に向いているが、背中が硬くなり上半身が旋回しにくくなると、骨盤を回そうとして左足つま先が内側へ向いていく。そうなると、アドレス時のライン取りもずれてくる。最終日に畑岡が背中を気にするそぶりを見せていたのは、大会3日目にその傾向を感じとっていたからだ。

また、脳が疲れると末梢神経の情報感度が低下して、身体の繊細さが失われる。一番のリフレッシュは好きなことをやる時間。畑岡が飼うトイプードルのステラには今年5月に子犬が生まれ、アポロと名付けた。帰国した畑岡が2匹の愛犬と散歩している動画を、母・博美さんは「特別ですよ」と言って見せてくれた。

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