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アイルランドへ橋を架ける!…ジョンソン英首相のトンデモ計画

9/17(火) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

イギリスのボリス・ジョンソン首相は、北アイルランドとスコットランドを結ぶ橋を建設する計画について「たったの150億ポンドだ」と述べた。

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首相はイギリス政府に対し、アイリッシュ海に橋を架けることの是非を判断するよう求めたと伝えられている。

ある専門家は、この提案が「軽率なほら話」であるとし「まともな請負業者も責任ある政府もない」と語った。

イギリスのボリス・ジョンソン首相は、イギリスが欧州連合から離脱した後に「たったの150億ポンド(約2兆円)で」北アイルランドからスコットランドに橋を架けるという計画を明らかにした。首相は政府の高官に対し、アイリッシュ海を横断する28マイル(約45キロメートル)の橋を建設する費用とリスクを調査するよう要請した。そのリスクには第二次大戦中に投下された不発弾も含まれている。

9月12日、首相は訪問した学校の生徒たちに、スコットランドと北アイルランドを結ぶ橋を建設するというアイデアには約150億ポンドかかるだろうと言った。

首相は「スコットランドのストランラーから北アイルランドのラーンまで橋をかけるというのはとてもいいアイデアだと思う。そして費用はわずか150億ポンドだ」と話したという。

伝えられたところによるとジョンソン氏は、北アイルランドとスコットランドを結ぶ橋が、EU離脱をめぐる混乱の中で、イギリス内の関係を強化するのに役立つと考えている。

しかし、北アイルランドとスコットランドはともにEUに留まることを決議していて、特に前者はアイルランド共和国との国境に接しており、EU離脱によって国境管理が復活すれば、企業が損害を受け、市民の不安を引き起こす可能性がある。

ジョンソン氏は、2018年に外相としてアイルランドに橋を架ける構想を提唱していた。首相になってからその考えを復活させたようだ。この提案は、当時、ある専門家によって、「軽率なほら話であり、そこにはまともな請負業者も責任ある政府も存在しない」と酷評された。

エジンバラの元エンジニア、ジェームズ・ダンカン(James Duncan)氏は昨年、サンデー・タイムズ紙に寄稿し、このアイデアは「月に橋を架けるのと同じくらいの実現可能性だ」と述べた。

「長い橋は数多く建設されてきたが、アイリッシュ海のように広く、深く、嵐のような海を渡る橋はなかった」と彼は続けた。

「22マイル(約35キロメートル)のルートの大部分で、水深が300メートル以上ある。最も水深の深いところから橋の通行部分を支えるには、高さ400メートル以上の主塔が30本以上必要だ。全体では、世界中のどこでも作ることができない高さの塔が54本必要になる」

[原文:Boris Johnson says his plan for a bridge from Scotland to Northern Ireland 'would only cost about £15 billion']

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

Thomas Colson,Adam Payne

最終更新:9/17(火) 8:10
BUSINESS INSIDER JAPAN

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