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年を取ると、身体が硬くなるのは、なぜ? 医師が回答

9/17(火) 6:40配信

ニッポン放送

ニッポン放送「草野満代 夕暮れWONDER4」(9月9日放送)で、加齢と柔軟性に関して医師が回答した。

番組に寄せられた健康の疑問『年を重ねると、いろんなことが分かってきます。昔は、お爺ちゃんたちが、腰やヒザを押さえながら「アイタタタ」と静止画のように固まる姿が理解できなかったのですが、今は、毎朝のように、私が固まっています。若い頃に比べ、格段にカラダが固くなりつつあります。気のせいだと思いたいのですが、無理があります。理由を教えて欲しいです』に対して、医師が回答した。

「若い方でも運動不足で体の固い人がいますが、これは主に筋膜の緊張によるもので、適切なストレッチで改善されます。しかしながら歳を取っての体の固さには如何ともしがたいものがあります。

赤ちゃんはぷよぷよして体中が柔らかいですね。歳を取ると体中の組織が硬くなってきます。皮膚は弾力性がなくなり、血管は動脈硬化をおこします。これらの変化は組織中のコラーゲン線維の劣化が主な原因と考えられます。体の中のあらゆる組織にコラーゲン線維が含まれているのです。輪ゴムが古くなると硬くなって伸びが悪くなるように、コラーゲン線維も劣化して柔軟性を失います。関節を形成する靭帯や関節包(かんせつほう)が硬くなれば、関節の動きが悪くなります。関節の動きが悪くなると、身体が固くなった、柔軟性がなくなったと感じるでしょう。

このような、歳を取ることで誰にでもおこるコラーゲン線維の劣化の他にも、関節の動きが悪くなる病気が、中年期以降には増えてきます。例えば、中高年男性の10人に1人はびまん性特発性骨増殖症(びまんせいとくはつせいこつぞうしょくしょう)を発症します(びまん性とはいたるところでという意味・特発性とは原因不明という意味)。これは脊椎椎体(せきついついたい)同士が靭帯付着部の骨化により、くっついてしまい、せぼねがひと塊となり、柔軟性がなくなってしまう病態です。こうなると体前屈や後屈がやりにくくなってしまいます。

残念なことですが、歳とともに体が固くなることは避けられません。よほどの特異体質でなければ、若いころの柔軟性を保つことは難しく、できない運動も増えてゆくでしょう。無理をすると靭帯損傷や骨折をすることもあります。

しかしながら体が固くてもできる運動は沢山あります。新体操やボルダリングができなくても、水泳やウォーキングをすれば良いのです。体が固くなっても運動を諦めず、丈夫な足腰を維持したいものです」

草野満代 夕暮れWONDER4
FM93AM1242ニッポン放送 月曜-木曜16:00-17:40

最終更新:9/17(火) 6:40
ニッポン放送

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