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“高い”のか“最高”なのか。「iPhone 11 Pro」を試す【実機レビュー】

9/17(火) 20:00配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

9月20日に発売になる「iPhone 11 Pro Max」を先行レビューする機会を得た。

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ほんの数日しか使っていないが、第一印象として「映像の世界に革命を起こすんじゃないか」という気がしている。

iPhone 11 Pro Maxの最大の特徴は、3つのカメラだ。超広角、広角、望遠という組み合わせだ。

当然のことながら、動画でも3つのカメラで撮影できるのだが、特に超広角が、これまでのiPhoneにはない画角で撮影できて、かなり魅力的なのだ。

実際に超広角で撮影すると、人物だけでなく、背景をかなり広く収めることができる。もちろん、風景だけでも今までのスマホにはない画角を楽しめる。

ただ、超広角で動画が撮影できるスマホは、iPhoneが最初というわけではない。中国・ファーウェイや韓国・サムスン電子、ソニーモバイルなど、「3眼カメラ」で動画撮影をウリとするスマホは数多い。

ではなぜ、iPhoneが映像の世界に革命を起こすかもしれないかと期待できるのか? それは、撮影した動画をその場で、まるで写真のように編集、加工が出来てしまう点にあるからだ。

現地では見えなかった「動画撮影」の思わぬ作り込み

撮影した動画ファイルに対して、露出、ブリリアンス(明るさ)、ハイライト、シャドウ、コントラスト、明るさ、ブラックポイント、彩度、自然な彩度、暖かみ、色合い、シャープネス、精細度、ノイズ除去、ビネット……という細かな調整項目が存在し、自分の好きなように調整ができる。

静止画なら当たり前の加工だが、これを動画に対して、標準アプリでできてしまうというのが驚きだ。

また、iPhone 11 Pro Maxでは、広角での動画撮影時、超広角でも撮影しておいてくれ、「フレームの外側も録画しておいてくれる」機能が備わっている。映像の傾きを直したい時には、ちゃんと「フレームの外側の映像」も存在するため、解像度を失うことなく傾き補正ができるのだ。

しかも、手動で傾き修正できるだけでなく、iPhoneの機械学習が自動で傾きを判断し、最適な映像を優先的に表示するという機能も備わっている。

動画の編集機能はiOS13での対応となるが、こうした傾きの修正はiPhone 11 Pro Maxだからできる技と言える。

また、実際に動画に加工をしてみたが、静止画に加工するのと変わらない体感で実にサクサクと編集できたのに驚いてしまった。

マシンに対する負荷は相当、高そうだが、A13 BionicやGPUのパワーなのか、ストレスなく編集でき、それだけでも欲しくなってしまった。

もちろん、他社のAndroidスマホでも、3眼カメラ推しで映画のように撮影ができるというのを売りにしているところもある。しかし、どうしても「編集」という面で、Android系は見劣りがしているように感じる。その点、iPhoneは標準搭載のアプリで加工、さらにアップル純正アプリ「iMovie」で編集までこなせるというのが心強い。

9月9日にアップルのスペシャルイベントでは「FilMic Pro」というアプリを使えば、iPhone 11 Pro Maxで超広角、広角、望遠、インカメラの4つのカメラを同時にプレビューして、2つを選択して同時撮影するという使い方が紹介された。

FilMic Proはプロの映像制作者向けのアプリとされており、2019年公開の「麻雀放浪記2020」ではプロ向けのカメラ機材は使用せず、20台のiPhoneとFilMic Proだけで撮影したと話題になった。

今回、iPhoneが「超広角」というカメラを手に入れたことで、テレビや映画などプロの映像の世界でiPhoneが活躍する場面が増えそうだ。

iPhone 11 Pro Maxは、まさに「プロが使いたがるiPhone」に仕上がっていると言えそうだ。

(文、写真・石川温) 

石川 温

最終更新:9/18(水) 8:01
BUSINESS INSIDER JAPAN

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