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日米貿易交渉~アメリカが事実上TPPに融合しつつある事情

9/17(火) 11:50配信

ニッポン放送

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月16日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。食料品・農産物に関する日米貿易交渉について解説した。

日米貿易、国産牛のアメリカ輸出拡大へ

日米貿易交渉でアメリカが、日本産牛肉に設定する低い関税枠200トンの上限を撤廃することで合意したことがわかった。アメリカへの牛肉の輸出は右肩上がりに伸びていて、更なる販売拡大が期待されている。

飯田)一方で日本は、アメリカ産ワインの関税を貿易協定発効後7年目に撤廃する方向で、9月末ニューヨークで開く首脳会談での署名を目指しているということです。

アメリカで人気のある和牛ブランド

須田)食料品や農産物だけを見ると、事実上はアメリカがTPPに参加、融合しつつあるのではないかと思います。それも、部分的に体制が整って来たところもあります。アメリカ国内の肉屋やレストランにおいて、日本を起源とする和牛はブランドとして売られています。もちろん日本から輸入されたものも、和牛というブランドで売られます。アメリカ国内でも肉質が柔らかいということで人気があり、大きな需要があるのですが、生産体制が整ったということで、このような開放や引き下げにつながったのだと思います。

飯田)なるほど。ニーズが出て来たということですね。

日本はアメリカ産ワインの関税を貿易協定発効後7年目に撤廃

須田)それを一気に開放してしまうと、その部分のマーケットが日本からの和牛に席巻されてしまうことを恐れたのではないでしょうか。一方で、アメリカ産ワインの関税を貿易協定発効から7年目に撤廃するということは、ライバル国との関係を意識しているのだろうと思います。例えばチリです。日本とチリの間で経済連携協定(EPA)が、2007年に結ばれています。

飯田)もう10年以上前ですね。

須田)2007年に結ばれて、2010年にはチリ産ワインの関税がゼロになりました。2007年当時、チリ産ワインとアメリカ産ワインの日本国内における消費量はほぼイコールだったのですよ。しかし今日においてどれくらいの差がついたかと言うと、10倍以上です。

飯田)10倍以上。

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最終更新:9/17(火) 11:50
ニッポン放送

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