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ZOZOは4000億円で買収 メルカリやAmebaTVはいくらで買える?

9/17(火) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 ZOZOの前澤友作前社長が突然、会社を「売却」した。前澤氏はZOZOの筆頭株主で約36%を保有しているが、買収するヤフーに30%を売る。売却で手にする金額は約2429億円だ。

 ヤフーは1株2620円でTOB(株式公開買い付け)を実施し、発行済み株式の50.1%を上限にZOZO株を買い付ける。買収額は最大で4007億円に達する。

「この金額が安いか高いかは判断の難しいところです。ネット通販を強化したいヤフーにとっては相応の買収額かもしれません」(株式アナリストの黒岩泰氏)

 ヤフーは約4000億円で、前澤氏が創業し心血を注いできたZOZOを子会社化できる。国内ネット通販企業の買収では過去最大規模だ。

■単純には時価総額の半分が目安

 前澤氏は1998年にZOZOの前身となる有限会社スタートトゥデイを創業。当時は、輸入CDやレコードのネット通販が目的だった。2000年に株式会社化し、2004年に「ゾゾタウン」をスタート。若い女性の支持を集め、07年に東証マザーズに上場を果たした。創業から約20年。ヤフーは前澤氏の思いの詰まった会社を4000億円で傘下に納める。

「会社の値段は単純には算出できませんが、上場会社の場合は時価総額(株価×発行株式数)が1つの目安になるでしょう。株式の50%超を保有すれば子会社化できるので、それに必要な資金が『会社を買える値段』という見方もできます」(市場関係者)

■メルカリは約2056億円 AmebaTVは2538億円

 あくまで目安だが、話題企業の「値段」を試算するとどうなるか――。

 昨年6月に上場したフリマアプリのメルカリの時価総額は約4112億円(9月13日終値ベース=以下同)。会社を買うのに必要な金額は、その半分なので約2056億円。ZOZO(約4000億円)の2分の1程度で子会社化できる計算だ。

 AmebaTVをグループ内に抱えるサイバーエージェントの時価総額は5076億円。子会社に必要な投資額は2538億円と、ZOZOより若干高めだ。

 プロ野球球団を保有するディー・エヌ・エーの時価総額は約2979億円となっている。株式の50%を買うには約1490億円が必要だが、意外にもZOZOより低価格だった。

■RIZAPやMTGは数百億円規模

 そのほか、時価総額の半分を基準に試算したところ、ダイエット関連で有名なRIZAPグループは737億円、AI(人工知能)将棋で知られるHEROZは443億円、サッカーのC・ロナウド選手がブランド開発パートナーを務める「シックスパッド」のMTGは224億円、料理レシピサイトのクックパッドは166億円となった。

「TOBを実施しても敵対的だったり、TOB価格が不適切だったりすれば成立はしません。買収される側が買収防衛策を発動するケースもあります。ただ時価総額を『会社の値段』として見ると、その会社のパワーみたいなものは見えてきます」(前出の市場関係者)

 ソフトバンクグループの時価総額は10兆1084億円、ファーストリテイリングは6兆8534億円だ。時価総額トップのトヨタ自動車は24兆1331億円に達している。

最終更新:9/17(火) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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