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【ラグビーW杯】開幕戦スピードスター・福岡抜き キック戦法の行方は…

9/17(火) 16:34配信

東スポWeb

 スピードスター欠場の影響とは――。ラグビーW杯に臨む日本代表ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC=49)は16日、右ふくらはぎを負傷したWTB福岡堅樹(27=パナソニック)を開幕戦となる1次リーグA組初戦のロシア戦(20日、味スタ)に起用しないことを明言した。快足トライゲッターの不在での元代表主将の廣瀬俊朗氏(37)が指摘していた日本のキック戦法にも支障が出かねない状況だ。

 日本代表は大会公式日程に入ったこの日、ロシア戦に向けて都内でトレーニングを行った。練習後、会見に臨んだジョセフHCは「これまで日本が達成できなかったトップ8が目標。厳しい道となるが、まずはロシア戦に勝つことが大事になる。今はそこに向けて集中している」と改めて意欲を語った。

 決勝トーナメント進出へ大きなポイントになる第1戦だが、欠かせない戦力として絶大な信頼を置いてきたポイントゲッターの欠場を決断。指揮官は「ここ(ロシア戦)で福岡を使うリスクは避けた」と説明した。

 絶妙なカバリングで守備面の貢献も大きいスピードスター抜きは、不安要素でしかない。特に福岡は、相手の背後に蹴り入れたボールに走り込んでトライを決めるジョセフ戦術を50メートル5秒8の走力で支えてきた。パシフィック・ネーションズカップでもSO田村優(30=キヤノン)からのキックパスをキャッチし、トライにつなげている。

 15日に最終回が放送されたドラマ「ノーサイド・ゲーム」(TBS系)で浜畑譲役を熱演した元日本代表主将の廣瀬氏は「2015年まではパス、ランだったけど、キックというオプションが増えた。相手にしたら嫌だと思う。ただ(キックは)単に相手にボールをあげることにもなりかねないので、戦術のクオリティーが重要になってくる」と指摘していたように、高精度のキック戦術を体現するには福岡が欠かせなかったわけだ。

 しかも代役候補は気がかり。有力視されるWTBレメキ・ロマノ・ラバ(30=ホンダ)はトライ力に定評がある一方、守備力で劣る。WTBアタアタ・モエアキオラ(23=神戸製鋼)は外国勢にも当たり負けしない強靱な肉体が最大の武器ながらも、連係不足だ。突破力のレメキか、フィジカル重視でモエアキオラか。その起用法が指揮官を悩ませそうだ。

 悲願のW杯8強入りに向けてキーマンを失った日本は、第2戦アイルランド戦(28日、静岡)にいい形でつなげるためにも大事なロシア戦で勝利をつかめるか。

最終更新:9/17(火) 16:37
東スポWeb

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