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【セントライト記念・後記】リオンリオン完勝に導いた横山典の巧腕

9/17(火) 21:42配信

東スポWeb

 月曜(16日)中山メインの菊花賞トライアル・GIIセントライト記念(芝外2200メートル=3着までに優先出走権)は、1番人気のリオンリオン(牡3・松永幹)が好位の内から抜け出して2馬身差の完勝を飾った。改めてクローズアップされるのはベテラン・横山典の存在感。10・20菊花賞(京都芝外3000メートル)もこの名手の巧みなリードから目が離せそうにない。

 青葉賞に続くトライアル制覇。ただ、管理する松永幹調教師が「控える競馬になるとは、あまり想像していなかった」と驚き交じりに振り返った通り、レース内容は春からの大変貌を遂げるものだった。

 好発からハナに立ちかけたところで、外からアトミックフォースに並びかけられると、鞍上の横山典の決断は速かった。

「コンディションは良かったし、菊も見据えて、バカな競馬はできないからね」と競り合いを避け、控える競馬を選択。リオンリオンは鞍上の指示にしっかり応え、内の3番手で落ち着くと、直線では抜群の手応えで内から抜け出した。

 ベテランのこの判断が絶妙だったのは、この日の芝のレースの傾向を改めて振り返れば、よりハッキリする。

 前日から降り続いた雨の影響か、芝コースは3R、5Rは大外を回した差し馬が勝利していた。が、昼過ぎに雨がやむと9Rは内枠から先行した3頭による“内伸び馬場”に大変貌。この馬場傾向の変化を見越していたからこそ、ハナにはこだわらずとも、インにはこだわる「好位の内」というポジショニングを選択したのだろう。そして、この鞍上の判断が勝利を大きく後押ししたのは間違いない。

 一方で「馬体増はほぼ全て成長分」と松永幹調教師が語った通り、秋を迎え、馬自身が心身ともに充実期を迎えている点ももちろん見逃せない。

「この後は在厩調整で菊花賞に向かいます。今度は本番でも乗ってもらわないとね」とトレーナーが冗談交じりに口にしたように、ダービーは横山典の騎乗停止で息子の横山武に乗り替わり。暴走に近いハイペースの逃げで15着惨敗を喫した経緯がある。

 これを受けた横山典も「今度は騎乗停止にならないようにしないとね(笑い)。3000メートルを見据えれば僕の体力が持つようなレースが理想。その意味でもいい競馬ができた」と不敵な笑みだ。

 長丁場は騎手の腕がモノをいう。横山典が騎乗するはずのリオンリオンは当然、菊花賞の有力候補の一頭に数えなくてはなるまい。

最終更新:9/17(火) 21:44
東スポWeb

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