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「記憶」や「感情」を備えたAIが広がる? 「AIお姉さん」クーガーの次の一手

9/17(火) 16:15配信

ITmedia ビジネスオンライン

 街角でモニタースクリーンから話しかけてくる「AIお姉さん」――。この19年6月には初めて街角で実証実験を行ったが、今後はその数が増えて、あちこちで見かけるようになるかもしれない。

クーガーCEOの石井敦氏(左)と、アドバイザーに就任した山川宏氏(右)

 スタートアップ企業のクーガー(東京都渋谷区)は、モニタースクリーンから人と対話する「バーチャル・ヒューマン・エージェント」を開発できるソフトウェア「Connectome SDK」を提供開始した。当面は「クローズドベータ」と位置づけ、パートナー企業に限定して配布する。

 2019年6月、同社は街角のデジタルサイネージ(広告用ディスプレイ)を応用したバーチャル・ヒューマンの実証実験を行った。その際に協力した電通国際情報サービスも、SDKのユーザーとなってバーチャルヒューマンを作っていく予定だ。広告分野だけでなく、ヘルスケア分野や介護分野などで取り組みが進んでいるという。変わったところでは、ゲームの中でバーチャルヒューマンを育てていく企画も進んでいる。

 合わせて、アドバイザーとして人間科学および汎用人工知能研究者の山川宏氏 (NPO法人 全脳アーキテクチャ・イニシアティブ代表)が就任した。クーガーは山川氏の協力を得て「より便利で信頼できるAIを実現していく」としている。全脳アーキテクチャ・イニシアティブは15年以来、人間の脳をお手本とした汎用人工知能(AGI)の研究活動を続けている。なお山川氏はドワンゴ人工知能研究所の所長も務めていたが、同研究所は19年3月に閉所している。

 クーガーは今までCG(コンピュータグラフィックス)で作り出した人型のバーチャル・ヒューマンとAIの組み合わせを追求してきた。自動運転車の学習のために、バーチャルな空間でさまざまな姿形の人型AIが動き回るシミュレータを開発、本田技術研究所に提供している。また、KDDIのAR/VR(拡張現実/仮想現実)分野の取り組みにも、同社の技術を提供してきた。例えばARと組み合わせて「初音ミク」と対話できる事例もある。先の19年6月には、前述のように街角でバーチャル・ヒューマン・エージェント(VHA)の実証実験を実施している。

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最終更新:9/17(火) 17:48
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